雨漏り修理を依頼しようとインターネット検索をすると、「悪徳業者に注意しよう」といった注意書きをよく見かけますよね。しかし「うちは騙されないから大丈夫」と、他人事のように感じている方も意外にも多いです。しかし詐欺の手口は日々進化しており、また実際に当事者となると冷静な判断ができなくなり騙されてしまう、といったケースも珍しくありません。こうした雨漏り修理の詐欺被害に騙されないためには、詐欺手口について知ったうえで対策をしていくことが大切です。今回の記事では、雨漏り修理で騙されないために悪徳業者を見極める方法について解説をしていきます。騙されない自信があるという方も、本記事では詐欺手口についても解説をしておりますので、知識のひとつとして覚えておくと安心です。
悪徳業者の詐欺手口とは?
冒頭で詐欺の手口が進化していることに触れましたが、実際にはどのような手口を利用して近づいてくるのでしょうか。ここでは実際に、国民生活センターに被害相談として報告されている詐欺手口について解説をしていきます。悪徳業者を見破る手段としても使う事ができますので、どんな手口で近づいてくるのか、などを家族と共有しておくことで万が一の際に備えることができます。
当然訪問してきて「雨漏り修理が必要です」と言ってくる
業者が突然訪問してくる訪問営業は、詐欺手口としても頻繁に利用されている手口で、国民生活センターなどからも度々注意が出されているほどです。しかし、悪徳業者は非常に口が上手く、知らない間に騙されてしまう方も多くいらっしゃいます。
最近ではただ訪問営業をしてくるだけではなく、「近くで工事をしている業者です」と安心させたうえで「お宅の屋根修理しないと危険ですよ」と近づいてくることが多いです。そのため普段詐欺に気を付けているという方であっても、「ご近所さんも工事を依頼しているなら安心だろう」と思ってしまいます。もちろん全ての訪問営業が悪徳業者によるものではありませんので、訪問営業=悪とは限りません。しかし、訪問営業は悪徳業者に利用されやすいと知っておくことが大切です。
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「点検を行います」と言って、無断で屋根に登る
国民生活センターでは点検商法として紹介されている、実際に行われている詐欺手口です。具体的な内容としては、訪問営業の手口にプラスして、許可をしていないのに突然屋根に登って点検を始めます。そして点検代として高額な金額を請求したり、同意を得ず修理をしたにも関わらず修理代を請求して、利益を出すという詐欺手口です。実際にきちんと点検が行われていて、きちんと修理をしてくれたなら少し割高でもいいか、と考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、悪徳業者によるものの場合ほとんどが適切な点検・修理が行われず、不当に高い金額だけ請求されるため注意が必要なケースです。
「火災保険で無料になります」と断言をしてくる
悪徳業者の手口として、火災保険が使われることも非常に多いです。火災保険と雨漏り修理に何の関係が? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、天災など火災保険が定める条件による雨漏り被害が発生した際は、修理費やその他諸経費が火災保険に適応になります。そのため業者は、この部分のみを説明して「無料で工事できますよ」などと言うのです。しかし実際には、条件に当てはまっていても審査が通らない可能性もあり、また費用全額を保険で賄えるとも限りません。まともな業者であれば「断言はできませんが、火災保険が適応になる可能性があります」などとリスクの説明も欠かさず、また火災保険が通ってからの契約となります。悪徳業者側からすると火災保険が適応になってもならなくても、「火災保険が適応になりませんでしたね。工事をするなら自費で、キャンセルするなら違約金を」といった具合に、どちらに転んでも利益が出るようにしているのです。まともな業者であればこの状態になること事態が有り得ないことなのですが、火災保険について知らない消費者につけ込んだ手口のひとつである点、注意しましょう。
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破格の広告を出している
悪徳業者の中にはチラシやインターネットを利用して、破格を売りにして集客しようとしている業者もいます。破格で求める工事をしてもらえるのであれば、消費者にとってこれほど嬉しい話はありませんよね。しかし雨漏り修理などは使用する材料、職人の人件費、必要な工具などが必須となりますので、金額を下げるにも限界があるのは事実です。そのため相場よりも異常に安い場合は、詐欺の可能性もあると頭に入れておきましょう。悪徳業者が安い広告で成り立つ理由は、まずは破格の工事費で集客し契約することが第一の目的です。そして契約後に「海外から特別な材料を仕入れなければいけない」「追加工事が必要」などと理由を付けて、最終的には相場よりも非常に高額な請求を行うことで不当な利益につなげています。しかし優良業者であれば最初から追加費用が発生する可能性も含めて見積もり時に説明を行いますので、突然高額な金額を請求するということはあり得ません。
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年々増えている詐欺被害、悪徳業者に騙されないためには?
詐欺被害は年々増加傾向にあり、更にその手口も日々巧妙化しています。そのため詐欺行為を行う悪徳業者に騙されないためには、受け身でいるだけではなく、業者を見極める知識を持つことが大切です。最後に、雨漏り修理を検討している方や実際に訪問営業で契約するか悩んでいる方に向けて、悪徳業者に騙されないための方法について解説をします。
訪問営業は、その場で契約をしない
訪問営業はすべてが悪ではありません。しかし実態として、悪徳業者に利用されやすい手口であるのも確かです。そのため、訪問営業を受けたらその場ですぐに契約をしないようにしましょう。多くの悪徳業者は契約をすることが目的ですので、その場で契約をさせようと必死になります。また中には許可なく屋根に登ろうとしてくる業者もいるため、こうした業者には注意が必要です。立場の弱い高齢家族などが狙われるケースもありますので、その場では契約はせず家族に相談するなどといったルールを家庭内で決めておくようにしましょう。
業者のホームページで情報収集を行う
今はインターネット検索で、さまざまな情報を簡単に得ることができる事態です。例えばインターネットの検索エンジンに、「水漏れ修理」に加えてお住いの地域名を入力するだけで、地域で対応している業者を簡単に絞り出すことができます。ただしインターネットで検索の上部に広告が出てきたからという理由だけで依頼するのは、あまりオススメできません。広告で良さそうな業者であったとしても、必ず検索して出てきた業者のホームページにアクセスし、会社の情報をしっかり確認した上で見積もり依頼などをするようにしましょう。確認する内容としては、「会社の所在地」「代表者名」「電話番号」などです。相手がきちんと存在している業者なのか、トラブルが発生した際に繋がる電話番号があるかなど、予め確認しておくと安心ですよ。また、その他の確認方法としては「業者の口コミ」をチェックするという方法もあります。しかし内容によっては信頼性が低いものもありますので、参考程度に確認ようにしましょう。
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相見積もりは2~3社から取る
依頼したい業者を見つけたとしても、一社だけで判断して契約するのはオススメしません。地域で対応している業者から2~3社から相見積もりを取り、見積もりを精査した上で契約をするようにしましょう。ではなぜ時間をかけて相見積もりをするのかという点についてですが、相見積もりをすることの利点は以下の通りです。
・工事に対する相場が分かる。
・「安すぎる」「高すぎる」見積もりを避けることができる。
・業者と対面することで、業者の対応を確認できる。
相見積もりを行うことで、工事に対する費用相場をつかむことができ、悪徳業者を避ける手段としても非常に有効です。また業者と直接対面することで業者の対応を見ることができ、相手の返答のスムーズさや丁寧さを見ることができます。電話口の対応をする人と、現地に来る作業員は別の人、ということはよくあることです。その結果、現地に来る作業員が高圧的、納得のいく説明をしてもらえない、対応が悪いなど現地での対人トラブルも起きてしまうことがあります。このような対人トラブルを避けるためにも、見積もりを複数社から取ることは、とても大切です。
工事契約前に追加費用についての確認を行う
依頼したい業者を決めたら、契約して着工という流れになります。そのため契約する前に、見積もりに記載されていない追加費用が発生する可能性があるか、確認をするようにしましょう。また追加費用については、どんな時に、最大どのくらいの追加費用がかかるかなども確認しておくと安心です。しっかりとした業者であれば雨漏り箇所の状況を見て、雨漏りが想定より酷い場合はこのくらいの金額がかかる可能性がある、などと説明してから契約となります。万が一説明をされなかった場合は、念のため確認しておくと万が一の際も大切です。
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見積もりの内容を明確にしておく
見積もり内容が一括りにまとめられていたり、単価に関して不明点がある場合は契約前に不明点を明確にしておきましょう。一部の悪徳業者の手口として、見積もり内容を曖昧に表示することで後から高額な追加費用を請求するといったケースも報告されています。そのため、見積もりを貰った際には不明な数字などはないか、他の見積もりと比べて変なところはないかなどを比べて確認するようにしましょう。
悪徳業者についての情報収集をする
見積もり内容が一括りにまとめられていたり、単価に関して不明点がある場合は契約前に不明点を明確にしておきましょう。一部の悪徳業者の手口として、見積もり内容を曖昧に表示することで後から高額な追加費用を請求するといったケースも報告されています。そのため、見積もりを貰った際には不明な数字などはないか、他の見積もりと比べて変なところはないかなどを比べて確認するようにしましょう。
悪徳業者についての情報収集をする
悪徳業者による詐欺情報については、独立行政法人国民生活センターが運営する全国消費生活情報ネットワークシステム(略称PIO-NET)に情報収集することが可能です。公開された情報は、PIO-NETに登録された相談件数の推移や、悪徳業者に関する最近の事例についてなども含まれます。世の中でどのくらい詐欺被害が発生しているのか、最近の手口はどういったものなのかを実際に確認することができるため、悪徳業者に騙されないための知識として有効です。定期的に情報が更新されていないか確認し、また家族間などでも情報を共有しておくようにしましょう。
◎情報元:独立行政法人国民生活センターホームページ
https://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html
まとめ
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