2023年もあと1ヶ月程度になり、年末の大掃除の計画を立てている、という方も多いのではないでしょうか。年末の大掃除は日本特有の文化と言われており、新年を迎えるにあたって家をきれいにして神様を迎える、という思想からきています。そのため年末の大掃除は、家庭だけにとどまらず企業としても取り入れているところは多いです。そんな年末の大掃除ですが、屋根の大掃除は多くのご家庭や企業で見落とされがちな掃除ポイントです。屋根に掃除が必要であることを知らなかった、という方も多いかと思いますが、建物の寿命を長く保つうえで実は屋根の掃除はとても大切なのです。本記事では、そんな屋根の掃除が必要な理由と、掃除を業者に依頼する際に気を付けていただきたい注意点についても解説をしていきます。
なぜ屋根の掃除が必要なの?
屋根の掃除が必要と言われても、生活の中で普段は意識することがない部分ですので、なぜ掃除が必要かイメージしにくい部分もあるかと思います。しかし屋根は、しっかりと掃除をしていかないと、さまざまな二次被害につながる可能性がある部分です。ここでは、なぜ屋根の掃除が必要なのかについて詳しく解説をしていきます。
屋根の性能が低下するため
大気中にはホコリやチリが含まれているため、屋根を掃除していないと、大気中に含まれるホコリやチリが屋根に蓄積されて行ってしまいます。そうして屋根が汚れていくことで、やがて屋根の性能が低下し、紫外線や雨風などに弱い屋根になってしまうのです。
雨樋のつまりが発生するため
雨が降った時、屋根から流れてきた雨水は雨樋に流れ、そして地上や下水につながる排水溝に流されていきます。雨樋があることで、雨水は一定の方向に誘導されるため、外壁や窓などその他の部分に必要以上の負荷をかけないようにすることができるのです。また、住宅の基礎部分や地面が雨水で流出しないようにする働きもあり、住宅の安全のためにも雨樋は大切な存在です。しかし屋根を掃除しないと、屋根の汚れや落ち葉などが雨樋に流れ込んでしまい、雨樋をつまらせてしまうことがあります。その結果、雨樋が役割を果たせず雨水が分散してしまうといった自体につながってしまうのです。
雨漏りが発生するため
屋根の性能が低下したり、雨樋のつまりが発生することで、雨漏りにつながることがあります。屋根の性能の低下は屋根の劣化を導き、屋根自体から雨漏りが発生しやすくなります。雨樋のつまりは、外壁や窓枠の劣化につながりやすく、建物全体に負荷をかけて雨漏りがしやすい環境を作り出します。
住宅の美観を損なうため
屋根の掃除を怠ると、屋根の劣化や住宅全体の劣化が進み、築年数と比較して少しくたびれた印象になってしまうことがあります。屋根は住宅の一番上にあるため、人の目線からでは見えにくいと思われがちですが、意外と視界の中に入るものです。そのため、住宅の一番上に存在している屋根が劣化してしまったり、汚れていることで、住宅全体の美観を損なってしまうことがあります。
屋根の掃除はいつ行うべき?
ここまでで、屋根の掃除がいかに大切な事であるかを、知っていただくことができたいのではないでしょうか。しかし、屋根の掃除は日常的にできるものではありませんよね。一般的には業者に依頼して行うものではありますが、どのくらいの間隔で掃除を実施していくべきか分からないという方も多いかと思います。そこでここでは、屋根の掃除を行うべきタイミングについて詳しく解説をしていきます。
台風や大雨が発生した後
ひとつのタイミングとしてオススメなのが、台風や大雨が発生した後です。特に台風では、落ち葉や大きなゴミなどが屋根に溜まってしまうことが多く、屋根のトラブルの原因の一つとして大きな割合を占めています。大雨は雨がたくさん降ることで、屋根の汚れが一気に落とされて雨樋がつまってしまう、といったトラブルを引き起こすことがあります。そのため台風や大雨の通過後は屋根のトラブルが増えるタイミングですので、掃除がてら屋根の状況確認も一緒に業者に依頼するのがオススメですよ。
雨樋の流れが悪い時
雨が降ったときに、雨樋から流れてくる雨水の音を聞いてみてください。その時に、詰まったような音がしていたり、雨の量に対して雨樋から排出される雨水が少ない場合は、屋根や雨樋の汚れが蓄積されている可能性があります。放置することで文中でも解説したような雨漏りにつながる可能性があるため、雨樋の流れが悪いことに気付いたら、業者に掃除を依頼しましょう。
雨漏りが発生した時
雨漏りが発生した時は、屋根に既にトラブルが発生している可能性が高いです。屋根の掃除はもちろん、トラブルの元を解消するために早急にプロの御者に修理依頼しましょう。その際に、屋根の掃除も一緒に依頼すると、今後掃除不足でのトラブルを予防することができます。
屋根の色が薄汚くなった時
屋根に汚れが蓄積していると、下から見た時でも屋根の色が薄汚くなったと感じることがあります。あるいは、新築時などと比べて屋根の色がぼんやりしているように見えることもあります。こうした屋根の変化に気付いたら、掃除をすべきタイミングのサインです。
屋根の掃除を自分でしてはいけない理由とは?
「屋根の掃除くらいであれば自分でもできる」「雪下ろしなどの経験があり、屋根に登ることには慣れている」そう思う方も多いかもしれません。しかし、屋根の掃除を自分で行うことはオススメしません。文中で触れている部分もありますが、ここでは屋根の掃除を自分ですることのリスクを知っていただくために、屋根の掃除を自分でしてはいけない理由についても触れていきます。
高所作業で足元も滑りやすく危険なため
屋根の掃除を自分で行う場合、汚れを取り除いた後にホースなどを利用して水で洗い流すというのが一般的です。しかし、この過程がとても危険なのです。ホースで水を流す際、当然屋根の表面は濡れますよね。滑りにくい靴などを使っていたり、屋根での作業が慣れているという方でも、足元が濡れてしまうと転落や転倒してしまうリスクがあがります。特に屋根は高所ですので、一度の失敗が大きな事故につながるの可能性もあります。そのため、安全の面から屋根での作業は、簡単な掃除であっても業者に依頼するようにしましょう。
劣化や雨漏りを悪化させる可能性があるため
屋根の劣化や雨漏りは、一見分かりにくいことも多いです。住宅の居住空間に必ずしも雨漏りとして現れるとは限らないため、実際に雨漏りが起きていても気付かなかったという方も多いです。そのため、住宅の劣化や雨漏りに気付かずに屋根の掃除をしてしまうことで、劣化を悪化させてしまったり、雨漏りが悪化してしまう可能性があります。特に長い期間、屋根の点検や掃除を行っていない住宅では、こうした劣化や雨漏りリスクが上昇するため業者に対応してもらうことで、二次被害を防ぐことができます。
汚れを完全に落としきれないため
自分で屋根の掃除をする際には、掃除道具などにも限界がありますよね。業者であれば、屋根の掃除は高圧洗浄機などを使うことで徹底的に掃除をすることができます。また屋根にサビやコケなどが発生していると、自分できれいに掃除することが難しかったり、悪化させてしまうことがあります。そのため、屋根に詳しい知識があり掃除ができる業者に依頼することで、自分では落とせないような汚れも屋根を傷付けずにきれいにしてくれます。
屋根の掃除を業者に依頼する際の注意点とは?
文中でも少し触れていますが、屋根の掃除は一般的には業者に依頼して行うようオススメしています。屋根は高所作業になるため、とても危険です。また屋根の劣化が進んでいる場合、先に修理が必要になることもあるため、やはり業者による対応が必要となるのです。そのため業者に屋根の掃除を依頼する必要がありますが、業者に依頼する際にはいくつか注意していただきたいこともあります。最後に、屋根の掃除を業者に依頼する際の注意点について詳しく解説して終わります。
屋根の点検と一緒に依頼する
屋根の掃除は、頻繁に行うものではありませんが、定期的に行っていく必要はあります。掃除の頻度としては屋根の状況にもよりますが、業者に依頼する際には掃除だけではなく屋根の点検も依頼するのがオススメです。そうすることで、定期的に屋根の掃除と点検を一緒にすることができ、万が一雨漏りや劣化などがあればすぐに対応してもらうことができます。
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屋根の点検費用はどのくらい? 点検が必要な理由ってなに?
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屋根の修理ができる業者に依頼する
屋根の掃除を単体で行う業者もいれば、修理と掃除両方できる業者、掃除は行っていない業者など、業者によって行っているサービス内容はさまざまです。上記でもお話したように、屋根の掃除は点検と一緒に行うのがベストですので、可能であれば屋根の修理もできる業者を選ぶとスムーズです。
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屋根修理業者に依頼する際には、資格に注目しよう! 失敗しない工事依頼のコツとは?
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悪徳業者に警戒する
一部悪徳業者は、無料点検をうたって詐欺を行うこともあるため、業者の見極めも非常に重要です。依頼する際には、修理ができるだけではなく、業者の所在地や作業実績、口コミなども調べたうえで依頼するようにしましょう。
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まとめ
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