工事では騒音や材料搬入の際にトラブルが起きてしまうことが度々あります。実際に隣で工事をしていて「うるさいな」と感じてストレスを感じていたり、外壁塗装工事を行っている当事者として工事の時にトラブルに巻き込まれてしまった、トラブルを起こす側になってしまった、なんて経験をした方もいらっしゃるかと思います。今回はそんな外壁塗装時に起こりがちなトラブルについて、トラブルを起こしてしまった時やトラブルに巻き込まれてしまった時の解決策と未然に防ぐ方法を解説していきます。
外壁塗装のトラブルにはどんなものがある?
これから外壁塗装の工事を依頼しようと考えている方にとっては、実際にどんなトラブルが発生しているのか気になりますよね。トラブルを防止するためには今まで現場で起きているトラブルがどんなものなのか、知っておくと起きる可能性があるトラブルを予測し防ぐことができます。ここからは、現場で実際に発生している外壁塗装のトラブルについて一緒に確認していきましょう。
外壁塗装のトラブル①:近隣からのクレーム
▶実際のトラブル
・工事中の騒音がうるさいと言われた
・工事用トラックが通行の邪魔と言われた
・運搬搬出時に近隣の住宅の物を壊してしまった
・工事中陰になって部屋が暗くなると言われた
・塗装などが近隣の外壁に飛び散ってしまった
ひとつひとつクレームの内容は違うものの、現場で発生しやすいクレームは上記のようなものがあげられます。また実際にこうしたことはよく現場で発生しています。その中でも特に多いのが騒音トラブルです。足場の金属音や釘を打ち付ける音などの他に、業者同士の会話などもクレームになりやすいです。家の近くや高所作業で窓の近くで業者が会話をしている声が聞こえて気になるといったクレームも実際にはあります。また、搬入時に部材が近隣住宅に当たってしまったり、工具が当たる、落ちるなどにより近隣の敷地内にある物を破損してしまったというケースもよくあります。工事中塗装が隣の住宅の外壁に飛び散ってしまったなんてこともあります。
外壁塗装のトラブル②:業者との契約のトラブル
▶実際のトラブル
・見積もりを依頼しただけなのにその場で契約を強くすすめられた
・契約したのになかなか着工しない
・訪問営業がきて「今すぐ修理した方がいい」と焦らされ契約させられた
・具体的な説明もなく高額な見積もりを提示された
業者との契約時にも多くのトラブルが発生しています。特に多いのが「契約を断れなかった」「必要のない契約をしてしまった」というケースです。まともな業者であればその場で高額な契約を迫ってくる、といったことはありませんが、一部の悪徳業者から断り切れずに契約してしまうといったことがよくあります。中には「今すぐ外壁の修理をしないと危険ですよ」と焦らされ正常な判断が出来ないままに契約してしまうといったことも起きています。こういった手口は悪徳業者の詐欺手口のひとつとして国からも注意喚起をされていますが、現状なかなか減らないトラブルのひとつです。またその手口として訪問営業が利用されることが多く、業者の善悪がすぐには判断できないこともあり、高齢者を中心に被害が拡大しています。
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外壁塗装のトラブル③:業者との工事中のトラブル
▶実際のトラブル
・自宅の物を壊されてしまった
・本来予定になかった追加工事が必要になった
・予定した日程で工事が終わらない
工事中のトラブルで多いのが上記のようなケースです。工事中に雨樋を壊されてしまった、窓にひびが入った、庭の置物が倒れて壊れてしまったなど工事中にこういったトラブルが起きてしまうことがあります。また追加工事の説明がなかったのに「追加でやらないといけない、工事費用も契約時よりかかる」と言われて困ってしまうなんてこともあります。追加工事で費用を上乗せしようとしてくるのは悪徳業者の手口ですので全て鵜呑みにしてしまうと、気付かない間に騙されてしまうこともあります。その他に予定した日程で工事が終わらない、予定があるのに困るなんて話もよく聞くトラブルです。天候に左右される野外での工事は工事を行う時期などによって、予定よりも工事が長引いてしまうことがあります。
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外壁塗装のトラブル④:業者との工事後のトラブル
▶実際のトラブル
・完成後がイメージと違った
・見積もりにない金額を請求された
・気になる傷などを見つけた
外壁工事後のトラブルとして最も多いのが「完成後のイメージが違う」というものです。これは小さな見本サンプルなどで色を決め、実際に完成してみたら太陽の入りや色の加減で違ったものに見えてしまうということが原因で起きてしまいます。また工事後に見積もりにない金額を請求されてしまう、といったケースもあります。説明もないまま工事を追加されてしまったり、素材変更などをして金額の上乗せなどをされてしまった場合にこのようなことが起きます。実はこの手口も悪徳業者がよく行うもので、請求されるがままに支払ってしまうのは避けましょう。その他に工事完了したばかりなのに気になる傷を見つけた、明らかに工事前になかった傷が住宅についているといったこともあります。
外壁塗装のトラブルが発生したら、どこに相談すればいい?
外壁塗装の中でも業者とのトラブルなのか、近隣住民とのトラブルなのか、また自分が近隣住民としてトラブルを受けてしまった側なのか・・・トラブル発生時の状況や立場によって相談するべき窓口が変わります。「こんな時どうしたらいいの?」とお困りの方のために、トラブル発生時の状況・立場別にどの窓口に相談するべきか解説をしていきます。
近隣住民からクレームがきた場合
近隣住民の方からクレームがきた場合、業者に事実確認を行いまずは自ら近隣住民の方に謝りにいきましょう。工事中のトラブルで業者が起こしてしまったトラブルはもちろん業者の責任となりますが、この場合自分が何かしたわけでなくても「工事をしている家の人は何も言ってこないの?」と思われてしまい関係が悪化してしまいます。また今後の工事においてもずっと文句を言われてしまう可能性があります。お互い人間同士ですので、工事を依頼した立場としてまずは謝罪をしましょう。相手に謝罪の気持ちが伝わることで話し合いを進めやすくなります。騒音や物理的な被害が出ている場合は業者から今後の対応の説明なども必要になりますが、業者の対応と近隣住民の要望を両方確認し、業者からの説明時に立ち会うなどするとよりスムーズです。
業者と金銭的なトラブルが発生した場合
契約時や契約後に金銭的なトラブルが発生した場合、まずは業者に経緯を確認しましょう。話し合いで解決できれば問題はありませんが、業者が高圧的な態度できちんとした話し合いができないという場合は、最寄りの消費者センターに相談しましょう。もうすでに契約をしてしまったという場合でも、金銭的なトラブルの内容が悪質な場合は契約取り消しや代金返金などが可能な場合があります。訪問営業などで「今すぐ修理をした方がいい」と圧力をかけられ身の危険を感じる、などと言った場合には警察に連絡し第三者に助けを求めるなどといった対応も大切です。
◎消費者庁HP/被害にあったら
https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/damage/
最寄りの消費者センターが分からない、まずは相談をしたい、という方は消費者ホットラインに「188番」をするとつながります。電話のかけ方については消費者庁ホームページに分かりやすくまとめてありますので、そちらも合わせてご覧ください。
業者と工事についてのトラブルが発生した場合
追加工事が必要になった、工事の内容に不満があるなど工事に関することは、都度業者に確認し納得するまで話し合いを行いましょう。きちんとした業者であれば工事を無理に押し進めるといったことはありませんので、工事に関してトラブルが発生してしまった場合は落ち着いて担当者と話し合いをし、その間は無理に工事を進めないようにしましょう。工事後の仕上がりに不満がある場合なども同様です。追加工事や金額に納得していないのに無理に工事を進めようとしてくる、などといった場合には個人での対応が難しい場合もありますので消費センターに相談するようにしましょう。
近隣で行っている外壁塗装工事のトラブルに巻き込まれた場合
近隣で行っている工事の騒音が気になる、工事車両が通行の妨げになってしまっている、壁に塗料が飛び散っているなど、時に自分がトラブルに巻き込まれる側になることもあります。可能であれば作業中の業者に声をかけ、現場の責任者とコンタクトを取りましょう。作業を行っている業者が必ずしも全員同じ会社とは限らず、一人親方のような形式で作業している作業員もいます。そのためその時その場にいた作業員に声をかけただけでは全体の作業員に伝わりきらない可能性があります。現場を管理している責任者に今現在困っていることを伝えて対応してもらうようにしましょう。何度伝えても改善されない、業者の態度が高圧的で健全な対話ができないなどの場合には警察や役所などの公的機関に相談しましょう。物理的な被害が出ており業者が対応をしてくれないという場合には、依頼した住人にも相談をしたうえで弁護士に相談することも検討しましょう。
外壁塗装のトラブルを防ぐためには?
外壁塗装のトラブル、できるものであれば未然に防ぎたいですよね。どうしても仕方ない場合などもありますが、事前に対策をしておくことでトラブルが発生した場合も被害を最小限に抑えることができます。長く住む住宅であれば、トラブルが発生することにより近所付き合いがしにくくなりストレスを抱えてしまう、なんてケースもあります。近隣住民とのトラブルを避け、滞りなく工事を進めるためには依頼する側としてもトラブルを防ぐ工夫は必要です。ここからは外壁塗装を防ぐための方法について解説をしていきますので、これから外壁工事を依頼しようと考えている方は是非参考にしてみてくださいね。
近隣住民に事前に挨拶を行う
自分が工事を依頼する側の場合、可能であれば近隣住民に直接挨拶にいくとクレーム抑制の効果があります。近隣が共同住宅等の場合には管理会社に連絡し掲示板などに張り出してもらうなどといったこともできます。ただし工事を行う際には業者も挨拶まわりをすることが多いため、業者と時間を合わせて一緒に行くと相手の時間を取らずに一度で済ませることができ印象もよくなります。対面であるほど相手に気持ちが伝わりやすいことが多いですが、対面での挨拶に少し抵抗があるという方であれば、事前に手紙を出すなどといったことも効果があります。自分やお住まいの地域に合う方法を選び、工事の挨拶を行うように心がけましょう。また挨拶の際には、工事日時と騒音が発生しやすい時間帯を業者から伝えてもらい、万が一の際の業者の連絡先などを渡しておくとトラブルが発生してもすぐに対応することができます。
契約をする前に複数社の見積もりを依頼する
業者とのトラブルを防ぐためには、契約する前に気を付けることが一番大切です。なるべく3社以上から見積もりをとり、金額だけではなく工事内容などを精査しましょう。他社の見積もりと比べて安すぎる場合には必要な工事が含まれていなかったり、安い見積もりで契約させて後から追加工事として金額を取られてしまう可能性があります。どの業者も安くできるように努力をしていますが、工事費や人件費などによりある程度限界があります。そうした限界値は相見積もりを取ることで歩いて程度把握できます。安すぎる見積もりは、悪徳業者が消費者から注目を浴び契約を取る目的で設定された空想の金額設定であることが多いため、安すぎる見積もりはまずは疑いましょう。また逆に高すぎる場合は、業者が利益をとり過ぎている可能性もありますので、金額に納得できる理由がなければ避けることもできます。
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仕上がりのイメージは明確にする
工事完成後に「イメージと違った」となってしまわないように、工事前に念入りに業者と確認するようにしましょう。外壁塗装の失敗は小さなサンプルだけで決めてしまい、家全体のイメージまでしきれていないことによって起きてしまいます。どんな仕上がりをイメージしているのかイメージ写真などを持ち出して業者と話し合い、可能であればできるだけ大きな素材感の分かるサンプルを用いて検討するようにしましょう。もっと詳しく知りたいという方は、以下の記事で外壁塗装で失敗しないためのコツをまとめた記事となっておりますので、是非参考にしてみてくださいね。
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契約前に第三者機関に相談する
トラブルがあった際に心強い味方となる消費センターなどの第三者機関は、トラブルが発生してからの対応だけではなく、トラブルを未然に防ぐためのアドバイスも行っております。そのため先ほどご紹介した消費者ホットライン「188」に電話をかけて、現在行おうとしている外壁塗装についての相談をするのもいいですし、もうひとつオススメな第三者機関として住宅リフォーム・紛争処理支援センターに相談するのもオススメです。住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、国家資格である建築士が窓口で対応し、建築の専門家から見た適切なアドバイスがもらえます。例えば行おうとしている外壁塗装が適切なのか、金額が適切なのか、などについて具体的なアドバイスをしてもらうことができます。住宅リフォーム・紛争処理支援センターは国土交通大臣から指定を受けている公的な機関であり、1時間の相談は無料となっているため、外壁塗装で気になる点がある場合は契約前に相談することでトラブルを事前に防ぐことができますよ。
まとめ
イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。