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プレハブの屋根修理はDIYできる? DIYすることによるリスクはある?

お役立ちコラム

更新日:2024/03/20

プレハブは事務所や倉庫、店舗などに使用されることが多いですが、近年ではテレワークの普及により住宅敷地内に作業・仕事スペースとして設置されるケースがとても多いです。そのため以前よりもより身近な存在となりました。住宅敷地内で使用されるプレハブには、倉庫として設置されたものから住宅の離れとしても活用できる大きさのものまでさまざまです。このように用途が広がりつつあるプレハブですが、住宅と同様屋根から雨漏りをしてしまうことがあり、実際に雨漏りで困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。住宅とは違うため、どのように対処していいか分からないとお困りの方も多いかと思います。またプレハブは背が低いものが多く修理の難易度も高くなさそうに見えますよね。そのため自分で修理したいというご相談もいただくことがあります。結論としてはプレハブの屋根修理は応急処置としてのDIY修理は可能ですが、実施するにはいくつか注意しなければいけないことがあります。今回はそんなプレハブの屋根修理をDIYで行う方法と、注意すべき点についての解説をしていきます。是非参考にしてみてくださいね。

プレハブの屋根から雨漏りする理由

大き目のプレハブを置いている方であれば、家具や家電製品などをプレハブ内部に入れている方も多いかと思います。また物置として使っている方でも、大切なものを保管しているという方もいるのではないでしょうか。しかしプレハブは住宅よりも雨漏り被害を直接的に受けやすく、注意する必要があります。住宅と違う面を知り対策する上でも大切になりますので、まずはプレハブの屋根から雨漏りする理由について解説していきます。

屋根が錆びやすい

プレハブの屋根には、金属製のトタン屋根が使用されることが多いです。トタン屋根の耐久年数は10年ほどと住宅と比べると短く、また雨や紫外線の影響により経年劣化が置き金属製のため錆びやすい性質があります。トタン屋根はネジなどで固定していきますが、屋根に穴が開いている状態になってしまうため、このネジ穴を中心にして錆びは発生しやすくなります。こうしてできた錆び部分を放置してしまうことで、錆び部分がもろくなり雨水をプレハブ内に通しやすくなってしまいます。

防水材が使われていない

プレハブは住居空間ではないため、住宅のように屋根と居住空間の間に防水材の設置は基本ありません。そのため屋根が錆びたりなどの原因で屋根から雨漏りが発生してしまうと、そのままプレハブ内部に雨水が落ちていってしまいます。今は作業スペースにしたいなどのニーズに応えるために、断熱材や防水材を取り入れたプレハブも存在していますが、住宅と比べると造りは簡易的であるため雨漏りのしやすさには注意が必要です。

プレハブの屋根は、平面的で傾斜のない屋根であることが多いです。もちろん雨水を排出するために必要な傾斜が付けられてはいますが、他の屋根と比べて水を排出する機能が弱く、屋根の上に水溜まりをつくりやすいのです。プレハブ小屋の屋根が劣化していたり、錆びている場合は、水溜り部分から直接的な雨漏りにつながるリスクもあります。また水溜りが長期間屋根の上に留まることで、屋根の機能性を低下させてしまったり、劣化しやすくさせてしまうため、適切に雨水の排出が行えていないと屋根全体の寿命が縮まってしまいます。

プレハブ屋根は、他の屋根のように隙間をコーキング材などで補填しない代わりに、プレハブ部材同士を重ね合わせて隙間を補います。しかし、太陽の熱などによりプレハブ屋根が歪んでしまったり、屋根の上の水溜りの重さで屋根が変形してしまうことで、部材同士の隙間が広がってしまい雨漏りにつながることがあります。

プレハブ屋根から雨漏りした際のDIY方法は?

では実際にプレハブの屋根から雨漏りしてしまった際は、どのようにDIY修理するのがいいのでしょうか。個人で対応するには屋根そのものを修理するというよりも、応急的な処置を行うことをおすすめですが、安全対策はしっかり行うようにしましょう。プレハブは屋根と比べて高さは低いものの、転落してしまうことで怪我の可能性があります。作業は必ず2人以上で行い、自分の頭のサイズに合うヘルメットを装着し屋根が濡れていない天候のいい日を選んで作業を行うようにしましょう。

ブルーシートを使って覆う

DIY修理というよりも応急処置に近い方法ですが、簡単で確実な方法がブルーシートを使ってトタン屋根を覆うことです。雨漏りしている個所が明白な場合はその部分を掃除ししっかり水気や汚れを拭き取った上で、ブルーシートをピンポイントで被せましょう。ブルーシートの端はそのままにしてしまうと雨水が侵入してきてしまうことがあるため、片面接着の防水テープを使用して端を丁寧に屋根にはりつけ、作業は完了です。しかしこの方法はあくまで応急処置のため、長期間放置することはおすすめできません。応急処置後に業者による修理やサポートが必要となります。

コーキング材を補填する

トタン屋根やネジ穴部分のひび割れなどには、コーキング材で補填することで部分的な補修が可能です。施工箇所は必ず水気や汚れをきれいに拭き取った後で行うようにしましょう。コーキング材は手でこねたものをそのまま使用できるものと、コーキングガンを使用して熱によって溶かしたコーキング材を使用する2パターンがあります。持ちがよく雨漏りの補修としても強さのあるものは後者のコーキングガンですが、補修した部分を後からはがすのが難しくなるためネジ穴の上などに使用する際には注意が必要です。

防水テープをはる

小さな穴あきなどであれば、防水テープをはることで一時的に補修することが可能です。こちらも同様に施工箇所は必ず水気や汚れを拭き取り、その後に適切な大きさにカットした防水テープをはるようにしましょう。防水テープはあくまで一時的な処置ですので、長期間の耐久性は見込めません。そのため防水テープをはった後に放置してしまうことがないようにしましょう。

プレハブのDIY屋根修理、どんなリスクがある?

プレハブ屋根をDIY修理する方法を解説してきましたが、どの方法も長期的な目線では耐久性がありません。必ず修理した後にプロの業者に依頼することをおすすめしています。ご紹介した方法で雨漏りがおさまっていればいいのではないか、と思われる方も多いかと思います。しかしプレハブの雨漏りは、DIY修理によるリスクも実は隠されています。DIY修理だけで済ませようと考えている方は、「こんなはずではなった」「失敗した」となる前にDIY修理を行う前にリスクについて知っておくようにしましょう。

怪我の恐れがある

高所作業に慣れていない方や、ひとりで作業をしようと考えている方は注意が必要です。作業に気を取られていたり、安全確保が万全ではない状態で高所作業を行ってしまうと、転落などの危険が伴います。比較的低い高さのプレハブといえど、落ちた際の打ちどころが悪いと命の危険にもつながります。また工具の扱いに慣れていない場合は、工具の力加減が分からず怪我をしてしまうといったことも多く発生しているため注意が必要です。

雨漏りを繰り返す可能性がある

DIY修理を行ったとしても、屋根全体が劣化している場合、部分的な修理では根本的な改善にならず何回も雨漏りを繰り返してしまうというケースもあります。また修理を行った場所の施工が不十分で、同様に雨漏りが起きてしまうこともあります。雨漏りを繰り返してしまうと、プレハブ内部に保管している物や使用中の電気機材、家具などがダメになってしまうこともあります。

被害を拡大させてしまう可能性がある

DIY修理によって、劣化や雨漏り部分を更に拡大させてしまうこともあります。トタン屋根は劣化すると錆びてもろくなる特徴がありますが、それに気付かず踏んでしまい破損が拡大してしまう、雨漏りが広範囲に広がってしまうなどの危険性があります。またもろくなっている箇所を踏んでしまうことで、最悪の場合屋根の一部が落ちてしまうなどの危険性もあり、怪我にもつながります。

プレハブの屋根修理は、基本的にはプロの業者に依頼する!

プレハブ屋根の修理には、さまざまな危険やリスクが伴うということを、知っていただけたのではないでしょうか。しかし雨漏りや劣化をしているプレハブ小屋を、そのままにしておくわけにもいかないですよね。そんな時にオススメなのが、「プロの業者を頼る」という選択です。ここでは、プレハブ屋根の修理を業者に依頼することがなぜオススメなのか、その理由も含めて詳しく解説をしていきます。

屋根に詳しいプロの業者に修理を依頼することで、豊富な知識や技術を持っているからこそ、適切な修理対応をしてもらうことができます。自分できちんと対応しようと思うと、工具から準備しなければいけないこともありますが、業者であれば全て必要な工具も持っているため安心して任せることができます。適切な修理を行うことで、寿命が短いと言われているプレハブ屋根を長持ちさせることも可能です。

劣化による歪みや部材の隙間、釘の錆びなどの症状がある場合、そのまま放置することで雨漏りにつながる可能性が高いです。しかし普段屋根に登る機会はなかなかありませんよね。そのため屋根の劣化に気付けていても、劣化の症状の深刻さまでは気付けないことが多いです。プロの業者は屋根の直接登るだけではなく、劣化症状や今すぐ修理が必要な個所を適切に見抜くことができるため、先回りして雨漏り対策をすることもできます。自分では見逃してしまいがちな劣化症状などにも気付いてもらえるため、屋根の寿命を長く保つためにはプロの業者に入ってもらうことはとても大切なことです。

屋根修理は、高所作業のため慣れていない方だと特に怪我のリスクがあるとお話をしましたが、プロの業者に依頼することで自分で無理に修理する必要がないため危険を回避することができます。プロの業者は高所作業にも慣れていますので、屋根の修理も安心して依頼できます。

プレハブ屋根は、現在では新築住宅などで施工されることはほぼありません。時代の変化と共に屋根材がより耐久性のいいものに変化してきたため、プレハブ屋根を住居目的の屋根として使うメリットは少ないです。さらにプレハブ屋根は耐久性や寿命が他の屋根よりも短いため、適切なメンテナンスを行っていたとしても、繰り返す雨漏りなどに悩まれている方も多いです。そのため、プレハブ屋根で雨漏りなどを繰り返しているという住宅は、屋根材を新しい物に交換するという洗濯もオススメです。では、新しい屋根材に交換する方法は、どのような工事と費用がかかるのでしょうか。屋根材の検討を交換している方に向けて、屋根材交換の工事内容と費用についても解説をしていきます。

費用:20万円~50万円/坪
カバー工法とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を載せることで、屋根材をリフォームする方法です。築20年以上の住宅に採用される工事の方法で、これからご紹介する葺き替え工事よりも単価は安い傾向にあります。ただし、既存の屋根材が下地となるため、劣化や雨漏りなどによる損傷が大きい屋根では使えない手法です。既に雨漏りを繰り返しているようなプレハブ屋根の場合は、カバー工法が向かないため葺き替え工事を検討する必要があります。また屋根がカバー工法により重くなりすぎるのを防ぐために、カバー工法を実施する場合は瓦屋根などの重い屋根材の使用はできません。

費用:20~70万円/坪
カバー工法よりも単価が高くなる傾向にある葺き替え工事ですが、カバー工法と違って既存屋根を撤去して新しい屋根を新設するため、撤去費用などが追加でかかります。ただし、単価が高い分、下地から新しい屋根にするため屋根の耐久性は新築住宅と同等とも言えます。既に雨漏りを繰り返しているような屋根にも施工ができ、また雨漏りの根本的な改善につながるため、住宅全体の寿命を長く保つことができます。親世代から引き継いで住む、などの方は屋根の寿命が持たないため、こうした葺き替え工事を実施する方も多いです。

プレハブ屋根のメンテナンスはいつ行う?

プレハブ屋根を新しい屋根材に交換する、という選択肢も知っていただけたかと思います。「まだ新しい屋根にリフォームするほどではないけれど、プレハブ屋根の劣化が心配」という方は、プレハブ屋根の定期的なメンテナンスを実施していきましょう。最後にここでは、プレハブ屋根の適切なメンテナンス時期について解説をして終わります。

プレハブ屋根は他の屋根と比べて、劣化しやすく雨漏りしやすいため、修理を含むメンテナンスは短期スパンで実施することが大切です。具体的な目安としては5年に一度程度、劣化部分や部材の修理をするのが望ましいです。プレハブ屋根をトラブルから守るためには、短いスパンでも確実にメンテナンスを実施していくようにしましょう。

できれば屋根は雨漏りが起きる前に修理対応しておきたいものですよね。そんな時に便利なのが、業者による屋根の点検です。多くの場合は年に一度の実施が推奨されているため、現在問題なく使えているプレハブ屋根であれば年に一度程度の点検を実施していきましょう。劣化が見られる場合は、半年に一度など期間を狭めて点検を実施してみてもいいかもしれませんね。

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まとめ

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