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エアコンが点滅してつかない! 故障とそうじゃない場合の見分け方

お役立ちコラム

更新日:2023/02/09

10年に一度と言われている大寒波が到来し、とても寒い日々が続きましたね。大寒波の影響で、いつも以上にエアコンの暖房を稼働させたという人も多いのではないでしょうか。2月に入りま少しずつ暖かい日は増えたものの、地域によってはまだまだエアコンの出番は多そうです。しかしこの時期は、エアコンの故障が増える時期でもあります。寒い日にエアコンが思うように使えないとなると、日常生活にも支障が出てしまいますし、体調を崩してしまう可能性もあり困ってしまいますよね。エアコン関係で特に多いトラブルが、エアコンが点滅してつかないというケースです。故障であれば業者による修理が必要になることもありますし、故障ではない場合は自分で対処することもできます。今回はそんなエアコンが点滅してつかなくなってしまうトラブルについて、故障かどうかの見極め方と、その対処法について詳しく解説していきます。

【故障じゃないケース】エアコンが点滅してつかない理由と対処法

エアコンにはダイキン、三菱電機、東芝、シャープなどさまざまなメーカーが存在します。そのためエアコンのメーカーによって、点滅する原因はさまざまです。点滅していて暖房がつかない場合でも、故障が原因ではないこともありますので、まずはこれからご紹介する内容に当てはまっているかどうかを確認しましょう。当てはまっている場合は故障ではなく改善可能な不具合ですので、一緒に紹介している対処法を実践してみてくださいね。

本体の起動準備中

▶理由
室内とエアコンの設定温度の差などによって、エアコンが準備するのに時間がかかっている場合、送風が始まるまでの間エアコンの本体ランプが点滅する場合があります。数分後~数十分後に問題なく運転を開始することがほとんどですが、新しいエアコンであっても室内温度によっては時間がかかる場合があり、故障と勘違いしてしまうケースが多いです。

▶対処法
この場合はただ待つしかありません。15分以上待っても暖かい空気がでない、本体ランプが点灯したままになっている場合は故障の可能性があります。しかしエアコンの起動に時間がかかっているだけであれば、ランプの点滅が点灯に代わり、その後暖房されるので心配はいりません。

エアコンフィルターのほこり

▶理由
エアコンは暖かい空気や冷たい空気を室内に送り出すだけではなく、動作の一環として室内の空気を吸い込みます。そのためエアコンのフィルターには、空気と一緒に吸い込んだほこりが蓄積されていきます。このほこりは月に1回程度取り除くことが推奨されていますが、最近フィルターの掃除をしていないという方であれば、エアコンが点滅してつかない理由がほこりによるものかもしれません。

▶対処法
エアコンのフィルターを外し、ほこりを取り除きましょう。故障かどうか見極めるためには、エアコンフィルターを取り外してほこりを取る掃除が必要になります。濡れた雑巾などで最初に拭いてしまうと、ほこりが水気を吸いダマになってしまいます。この状態になると非常に掃除がしにくいため、まずは乾燥した雑巾や掃除機の吸引力を使ってほこりを取り除きましょう。ある程度ほこりが取り除けたら拭き掃除を行い、元の状態に戻します。これでも点滅したままつかない場合、故障が考えられます。

除湿運転中

▶理由
冬場寒い時によく行われるのが除湿運転です。この除湿運転とは、室外機についた霜を溶かして取り除くエアコンの自動プログラムのことで、多くのエアコンが除湿運転を搭載しています。除湿運転はエアコンをつけるときだけではなく、エアコン起動中に突然なることもあり、一見故障のように見えて勘違いする人が多いです。

▶対処法
除湿運転が終われば動き出すため、問題ありません。除湿運転は数分で完了するものですので、もし数分経ってもエアコンが稼働しない、またはエアコンが途中で止まったままになっているという場合は、故障の可能性があります。

室外機の稼働が邪魔されている

▶理由
エアコンの点滅は、ときにエアコン以外のトラブルを教えてくれることもあります。その中でも特に多いのが、室外機のトラブルです。室外機はエアコンと一心同体で動いているため、どちらかにトラブルが発生するとエアコンは動きません。故障ではない場合に多いのが、室外機付近に障害物があり、室外機の稼働を邪魔してしまっているケースです。

▶対処法
室外機の周辺に物が置かれていないか確認し、邪魔する物がある場合には移動させるようにしましょう。室外機付近には基本物を置かないように注意喚起されていますが、普段気を付けていても台風や突風などにより、物が飛来し室外機周辺にとどまってしまうことはよくあります。普段から掃除の際などに、室外機の周辺に物が置かれていないか確認するようにしておきましょう。

【故障しているケース】エアコンの故障サイン

エアコンランプの点滅は、故障じゃなくても発生するケースは多いです。しかしエアコンが故障している場合、点滅の他にさまざまな故障サインが出ます。ある日突然壊れるというよりは、ゆっくりと不調を伴いながら壊れていくことが多いです。故障の際にお客様に状況を聞いていると、「なんだかずっと不調だった」なんてお話もよく耳にします。そのためエアコンは故障する前にある程度「故障しそう」なことが分かります。エアコンの点滅とともにエアコンが動かなくなってしまった場合、これから紹介するエアコンの故障サインが出ていなかったかを思い出しましょう。以下の内容に当てはまる場合、多くの場合は故障していることが多いです。

頻繁に動作を停止する

エアコンを使っている最中にランプが点滅し、動作を停止することは故障していなくてもあります。上記で解説したような除湿運転中のこともありますし、設定温度に達した際もエアコンは勝手に停止します。しかし、使っている最中に何度も点滅しながら動作を停止したり、部屋の温度が寒くなっても動かないなどの場合は、エアコンの故障する前兆の可能性があります。

部屋が暖まらない

エアコンを30分以上稼働させているにも関わらず、部屋が設定温度に達しない、十分に暖まらないという場合は注意が必要です。冷房の場合では、ぬるい空気が出続ける、部屋が涼しくならないなどといったことが起きます。冷暖房の効きが悪いのはすでに故障しているサインですが、なんとなく稼働するから使い続けている、季節の変わり目でエアコンがそんなに必要ないなどの理由で放置されてしまっているケースも多く見受けられます。こうした不具合を放置したままにすることで、ある日エアコンが点滅しつかなくなってしまいます。

エアコンが故障している原因とは?

エアコンが故障しているとなると、ほとんどの場合は部品交換や修理が必要になります。エアコンや室外機はデリケートな部品も多く、DIYでの修理は向きません。エアコンが点滅して掃除したり時間をおいてもつかない、エアコンの故障サインがあるという場合には、プロの業者に依頼する必要があります。とはいっても、なぜエアコンが点滅してつかなくなってしまうのか、その原因が気になりますよね。ここではよく発生するエアコンが点滅している際の故障原因について解説していきます。

経年劣化

エアコンのメーカーにより異なりますが、推奨されているのは10年に一度の買い替えです。性能がいいものが多く、10年以上使えるものがほとんどですが、使用頻度が高いと10年以内に寿命がきてしまうこともあります。使用年数が10年に近い、不具合が発生することが多くなった、修理しても部屋が十分に暖まらなくなったというような場合には、エアコンの経年劣化による故障であることが多いです。

接続不良や断線

エアコン本体や室外機の接続線が、接続不良や断線している場合もあります。接続不良や断線が起きてしまう原因は、初期設置の施工不良や地震などによる衝撃、またはネズミなどの害虫による噛みつきです。接続不良の場合は接続を正しい位置で行い、断線の場合は部品の交換が必要になります。

電気部品の故障(エアコン本体)

水漏れトラブルや経年劣化によって、エアコン内部にある電気部品が故障することがあります。電気部品のみであればその部分を交換すれば済みますが、専門業者などでない限り電気部品の故障に気付くことは難しいです。

基盤の故障(室外機)

コンプレッサーとは圧縮機とも呼ばれるエアコンの室外機の部品の一部です。その名前の通り空気を圧縮させ、エアコンの空気を暖かくしたり冷たくしたりする重要な役割を担っています。コンプレッサーが故障してしまう原因は、経年劣化やほこりの蓄積などです。エアコンのタイマーをセットしたのに点滅したまま予定時間を過ぎても動かない、時間がたっても部屋の温度が変わらない、冷暖房両方効かないという場合は、このコンプレッサーの故障が考えられます。

エアコン修理費用の相場は?

エアコンの修理費用は、実はメーカーによってもばらつきがあります。修理している箇所によっても違ってきます。小さな部品交換やガス補填などであれば15,000円~30,000円程度。修理時間も1時間程度で済む場合がほとんどです。しかしコンプレッサーなどの大きい部品の交換などは30,000円~80,000円が平均で、お使いのエアコンの種類によっては10万円以上することもあります。大きな部品は作業時間も2時間程度かかることが多いです。金額の上下が大きいのは、エアコン修理費用はメーカーによって大きく異なることが多いからです。また同じメーカーであっても、エアコンの大きさによって金額が変動します。そのため一概に相場をお伝えするのは難しい部分がありますが、簡単な修理であれば15,000円~30,000円程度、大きな部品であれば30,000円以上かかることがあると覚えておくようにしましょう。

修理と買い替えはどっちがお得か

修理費用が部品によっては高額になることもあり、いっそのこと新しいものに交換した方がお得なのではないか、と考える人もいるかと思います。実際のところ、寿命が近いエアコンであれば高額な修理費用に使うよりも、新しいものに変えてしまった方が、冷暖房の効率が上がり経済面でもプラスに傾くことが多いです。また近年の寒波や猛暑など、エアコンがない環境が命を脅かすこともあり、そんな環境の中で修理がすぐできないとなるととても大変です。そのためある程度使い続けたエアコンで不調が続くようであれば、壊れる前に交換してしまうというのも手です。エアコンを買い替えない選択をしたとしても、エアコンや室外機の設置環境によっては作業に人手が必要な場合もあり、依頼しても数日~数週間待たされてしまうこともあります。少しでもおかしいな、と思うことがあったら、本格的に動かなくなってしまう前に修理依頼をしておくようにしましょう。

まとめ

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