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エアコンの試運転は終わりましたか? 試運転の方法とメンテナンスのタイミングとは?

お役立ちコラム

更新日:2024/06/12

最近は暖かい日も増えてきましたね。外は気持ちのいい気温でも、室内は高温になりやすいため、この時期からエアコンの稼働率が増えてきます。今この記事をご覧になっている方の中にも、既にエアコンを日常使いしているという方も多いかもしれません。しかし、まだ一度も冷房でエアコンを稼働していないという方は注意が必要です。例年、夏本番の蒸し暑い時期に「エアコンが壊れて動かなくなってしまった」「冷房の調子が悪い」といったお問い合わせを多数いただきます。夏の暑い時期にエアコンが動かなくなってしまうと、熱中症など命の危険にもつながり、日常生活も不便になります。そのためエアコンを本格稼働させる前のこの時期に、エアコンのメンテナンスを終えておく必要があります。

エアコンの試運転の正しい方法は?

エアコンの試運転という言葉を、初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。この時期はエアコンがなくても過ごせる時期ではありますが、エアコンを本格的に稼働させる前に「きちんとエアコンが動くか」確認するために、試しに少しエアコンを稼働させてみるというのが試運転の目的です。そんなエアコンの試運転ですが、ただエアコンを付ければいい、動いていればいいというわけではなく、いくつかエアコンの稼働と共に確認すべき点があります。これからエアコンの試運転をしようと考えている方は、是非以下の方法を参考に試運転を行ってみてくださいね。

試運転前の準備

お住まいの地域やライフスタイルなどによっては、真冬や真夏以外はエアコンを使わないという方も多いかと思います。そのため、使わない期間にエアコンが汚れていたり、ほこりを被ってしまっているなんてこともよくあります。そんなエアコンを突然付けてしまうと、お部屋の中にほこりが舞ってしまったり、アレルギーなどの原因につながることもあります。そのため、必ずエアコンを掃除してから試運転を決行するようにしましょう。特に見落としがちなのが、エアコン内部のフィルターです。フィルターを長い期間放置してしまっていると、カビが付いてしまっていることもありますので、エアコンを本格稼働させる前にしっかり掃除しておくと安心です。室外機の周辺に荷物を置いている、室外機にほこりカバーを被せているという方は、試運転開始前に片付けて、室外機周辺には何も置かないようにしましょう。室外機にほこりがある場合は、同様に取り除いておくようにしましょう。

冷房16~18℃で10分間運転

エアコンのリモコンの電源を入れて、冷房を選択し、温度は16~18℃程度でまずは10分間試運転を行いましょう。メーカーによって試運転時の推奨温度は違いますが、「最低温度で冷房設定する」「室内温度より3℃低くする」「18℃で冷房設定する」など、多少内容は異なるものの行っている動作においては、基本的に大きな違いはありません。そのためよく分からないという方は最低温度で試運転を行う、でも特に大きな問題はありません。エアコンに合わせた試運転をきちんと行いたいという方は、エアコンメーカーのホームページや説明書などに記載されていることが多いですので、気になる方はそちらも併せて確認するようにしましょう。

試運転に異常がないか確認する

試運転を行っている10分間の間に、エアコンに異常がないか確認をしましょう。試運転時にトラブルが発生していたり、エアコンや室外機の故障がある場合、以下のようなサインが出ます。

・エアコンのランプが点滅する
・異音、異臭がする
・送風パネルがリモコンの指示に沿って動かない
・冷たい風が出ない
・水がポタポタと流れ出てくる

このような症状が出た場合、まずはエアコンのエラーコードを確認し、エアコンにエラーが起きているかどうかの確認をします。内容によっては数分待つことで問題なく動き出すこともありますが、明らかに異常がある場合は動作を中止し、修理業者に修理の依頼をしましょう。

◎合わせて読みたい記事!
エアコンが点滅してつかない! 故障とそうじゃない場合の見分け方
https://www.elife-home.net/column/aircon.html

問題がなければ20~30分程度運転を続ける

上記のような異常が認められなかった場合、そのまま20~30分程度試運転を続けましょう。最初は問題なくても、何らかのトラブルで途中で運転が止まってしまうこともあります。そのため長い時間運転を続け、エアコンが問題なく動作しているか確認をする必要があります。この段階で、先ほどはなかったトラブルが発生することもありますので、エアコンのある部屋から離れず近くで確認できるようにしましょう。また時間差でエアコンから水が漏れてくることもありますので、エアコン周辺の家具家電などに注意しましょう。20~30分程度稼働し、問題がないようであれば心配する必要はありません。その後もこまめに掃除を行い、試運転をたまに行うなどして、夏に向けてエアコンを万全な状態にしておきましょう。

エアコンの不調を放置するとなにが起きる?

試運転を行った方の中で、エアコンは動いたけれど臭いや動作に少し違和感を覚えた、という方も多いのではないでしょうか。そうした違和感は、できればエアコンを本格的に使い始める前になくしておくのがオススメです。「ちょっと調子が悪そうだけど、使えるからこのままでも問題ないだろう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、エアコンのトラブルや不調は放置すると、思わぬ二次被害につながることがあります。冒頭で軽く触れている部分ではありますが、エアコンのトラブルを放置してしまうとどんな二次被害につながる可能性があるのか、その危険性を今一度再認識して覚えておくようにしましょう。

熱中症になる危険性が高まる

エアコンの冷房の効きが悪い、勝手にエアコンが止まってしまうことがある、といったエアコンの不調はよくある故障前の予兆です。しかしこうした不調を放置したまま夏を迎えてしまうと、昼寝をしている間などにエアコンが止まってしまって熱中症になってしまう危険性が高まります。室内で熱中症と聞くとご年配の方がなるイメージをされるかと思いますが、冷房の効きが悪かったり知らない間に止まってしまうことによって、温度変化に敏感に対応できる若い方でも熱中症になってしまうことはあります。また小さいお子さんなどは、遊びなどに熱中してしまいエアコンが止まってしまい部屋の中の温度が上昇していることに気付けないケースもあります。そのため全ての年代においてエアコンの不調は、命の危険にもつながる重大なトラブルに発展する危険性があります。特に夏を控えたエアコンの不調は、決して見逃してはいけない部分です。

水漏れにより家具家電や内装がダメになる

エアコン部品の結露やつまりなどにより、本来室外に排出されるはずだった水がエアコンを通して室内に逆流してきてしまうことがあります。近くに座っていれば水漏れにすぐ気付けても、自分から離れた場所でエアコンを稼働させている場合、水漏れにすぐ気付けないこともあります。水漏れはエアコン内部の部品を劣化させてしまったり、付近の家電を壊してしまったり、家具や内装にシミをつけてしまうなどの原因につながることもあります。エアコンの下部が家具で隠れていて見えにくい場合、水漏れトラブルに長い期間気付けず、床材を腐らせてしまったなんてケースもあります。意外にもエアコンからの水漏れは気付きにくい部分でもあるため、エアコンの水漏れは、試運転を行った際によく確認しておく必要があります。

カビの発生で健康被害につながる

エアコン内部は、多湿な環境になるためカビが好んで住み着いてしまうことがよくあります。どんなに気を付けていても、掃除の届かない内部の方にまでカビが入り込んでしまい、エアコンを付けるたびにカビが室内中に舞ってしまうなんてこともあります。カビは人が吸い込むことでアレルギーを引き起こすことがあり、咳や肺炎の原因になることがあります。小さいお子さんやご高齢のご家族、喘息など悪化させてしまうような持病を持っている方がいらっしゃる方は特に注意が必要です。

実はエアコンは、害虫の侵入経路としてもメインの通路になりやすい部分です。エアコンのなかで発生した冷却水は、エアコンのホースを通して室外に排出されますが、このホースから室内に害虫が侵入してしまいやすいのです。また水漏れなど湿度が高い環境は害虫が寄り付きやすい環境でもあるため、水漏れやカビなどの発生がより害虫をエアコン内に引き付けてしまう可能性があります。

エアコンの不調や、不調による二次被害を放置してしまうことで、いずれエアコンは完全に故障してしまいます。エアコンを使っていない季節に関しては問題はありませんが、こうしたエアコンの故障はエアコンが必要な季節に起こりやすいものです。特に真夏などエアコンがないと命に関わるような季節にエアコンが完全に故障してしまうと、生活が困難になってしまいます。真夏のエアコンの故障はとてもよくあることで、業者がすぐに対応できるとは限りません。なかには1週間以上待たされるなんてこともありますし、業者がすぐに来てくれてもエアコンの部品の取り寄せに時間がかかるなんてケースも実際にあります。エアコンの不調を放置することで、後々生活や命に関わる大きなトラブルにつながってしまいます。

エアコンの修理・メンテナンスは今の時期がオススメ!

エアコンの修理やメンテナンスを後回しにしてしまうことで、知らない間に水漏れトラブルが発生してしまっていることもある、ということを知っていただけたかと思います。また、エアコンの稼働率が上がる夏には修理依頼も増えるため、業者がすぐに対応できなかったり、希望の商品を取り寄せる時間や余裕がないこともあります。そのため、エアコンの試運転を行った今のタイミング、具体的には4月~5月中にメンテナンスや修理を終わらせておくのがオススメです。

試運転で異常がなくてもメンテナンスは必要

今回の試運転で異常がなかった、という方も、長い期間業者によるメンテナンスをしていないという方は、このタイミングでメンテナンスを済ませてしまいましょう。異常がないと思っていても、実は内部で結露が発生していた、部品の劣化が進んでいた、ということはよくあるケースです。こうした目に見えにくいトラブルも、業者によるメンテナンスを行うことで、エアコンが壊れる前に発見し、修理交換することができます。また具体的には、エアコンの耐用年数に問わず、可能であればエアコンのメンテナンスは1~2年に一度行うと安心です。使用頻度によっても変わってきますが、メンテナンスを行わないで使い続けていると、10年程度で寿命がきてしまうエアコンも多いです。エアコンを長く使うためには、適度なタイミングでメンテナンスを行い、劣化した部品の取り換えなどが必要になります。そのため異常が出ていなくても、エアコンのメンテナンスは大切になってきます。

季節の変わり目にはクリーニングもオススメ

メンテナンスと同時にオススメしたいのが、エアコンのクリーニングです。エアコンの内部は非常に繊細で、プロの業者でなければ清掃ができない部分も実は多いです。そのため、エアコンの手前部分はきれいでも奥にカビがこびりついていた、ほこりが入り込んでしまっていた、なんてこともあります。こうした汚れは気付きにくく、ほこりなどが奥深くに入ってしまうことで、エアコンの故障や不具合にもつながります。また、エアコンや室外機のフィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなってしまいます。同時に本来必要なエネルギー以上の電力を使ってしまう、設定温度を下げてエアコンに負担をかけてしまうなどの問題も発生します。このような状態はよく「エアコンが古くなってきたから」と思われてしまいがちですが、実は清掃不足だったなんてことも多いです。エアコンへの負荷が続いてしまうと、経済的にも環境的にも負担になってしまいます。そのため、エアコンの試運転を行う前後でクリーニングも一緒に済ませておくと、消費電力を抑えることにもつながり、暑い夏場でも快適にエアコンを使うことができます。

暑い日や湿度の高い日などは、エアコンは必需品ですよね。特に日本の夏は高温多湿になりやすいため、常にエアコンをつけているなんて方も多いのではないでしょうか。そんな毎日使うエアコンですから、業者の点検はもちろんのこと、普段の生活の中でもしっかりとお手入れをしていく必要があります。そこで最後に、エアコンを快適に使うために自分でできるお手入れ方法についてお話をして終わります。

エアコンのお手入れで最も基本的なのがフィルターの掃除です。フィルターには空気中のホコリや花粉が付着しやすく、これを放置するとエアコンの効率が悪くなり、消費電力が増えるだけでなく、カビや雑菌の繁殖につながります。フィルターは比較的掃除がしやすい部分でもあるため、週に一度を目安にフィルターのお手入れを実践してみてください。掃除の手順は以下の通りです。

【掃除の手フィルター順】
①エアコンの電源を切る:安全のため、必ずエアコンの電源をオフにします。 ②フィルターを取り外す:エアコンのカバーを開け、フィルターを取り外します。 ③ホコリを除去する:掃除機でフィルターのホコリを吸い取ります。細かい部分はブラシを使っても良いでしょう。 ④水洗い:ホコリを除去したフィルターを水洗いします。ぬるま湯で軽くすすぎ、汚れがひどい場合は中性洗剤を使用します。 ⑤乾燥:洗ったフィルターを陰干しで完全に乾かします。湿ったまま取り付けるとカビの原因になります。 ⑥再取り付け:乾いたフィルターを元に戻し、カバーを閉じます。

フィルター掃除に加え、エアコン本体内部の掃除も重要です。特に、冷却フィンやファンにはホコリやカビが付きやすく、これが風に乗って室内に拡散されることがあるため、やはりこちらも定期的に掃除をしていきたい部分です。ただしフィルターとは違い、少し掃除がしにくい部分でもあり、水分が機械内に入ってしまうことで故障につながることもあるため、無理せずできないときは業者に依頼するようにしましょう。掃除の手順は以下の通りです。

【本体内部掃除の手順】
①フィルターを外す:フィルター掃除と同様に、まずフィルターを取り外します。 ②冷却フィンの掃除:専用のエアコン掃除スプレーを使って冷却フィンを掃除します。スプレーを吹きかけた後、しばらく置いて汚れを浮かせ、再度スプレーして洗い流します。 ③ファンの掃除:ファンにもホコリが溜まりやすいので、専用ブラシで取り除きます。ファンの掃除は少し難しいので、無理をせず専門業者に依頼するのも一つの方法です。 ④内部乾燥:掃除後はしばらくエアコンを送風運転にして内部を乾かします。

忘れてしまいがちなのが、室外機の存在です。しかしエアコンの効率を維持するためには、室内機だけでなく室外機のメンテナンスも必要です。室外機が汚れていると冷暖房効率が落ち、故障の原因になります。室外機の掃除も忘れずに実践しましょう。室外機の掃除方法は、以下の通りです。

【室外機メンテナンスの手順】 
①周囲の掃除:室外機の周りにゴミや葉っぱが溜まっていないか確認し、掃除します。 ②フィンの掃除:室外機のフィンにホコリが溜まっている場合は、ブラシで軽く取り除きます。水洗いする際は、必ず電源を切ってから行います。 ③風通しの確保:室外機の周囲に物を置かないようにし、風通しを良く保ちます。

まとめ

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