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金属系サイディングに塗装が必要って本当? 塗装の必要性やメリットとは?

お役立ちコラム

洗練されたスタイリッシュな雰囲気を出すことができる金属系サイディングは、近年新築住宅だけではなくリフォームなどにおいても人気がある外壁材のひとつです。そんな金属系サイディングですが、「金属系サイディングは塗装は必要ない」と言われることも多く、金属系サイディングを検討している方はどのようにすべきか悩んでしまいますよね。先に答えを言ってしまうと、金属系サイディングは塗装をしなくてもいい外壁材ではあるものの、きれいに維持するためには、実は積極的に塗装をした方がいい外壁材です。ただし不向きな塗料などの制限もあるため、今回は金属系サイディングの塗装の必要性やそのメリット、また実際に塗装を行う際の注意点について詳しく解説をしていきます。

金属系サイディングという外壁材ですが、初めて聞いたという方や詳しく知らないという方も多いかと思いますので、ここでは先に金属系サイディングの特徴について解説をしていきます。

金属系サイディングは、簡単に言うと金属素材で板状に形成された外壁材のことです。金属系サイディングの始まりはトタンで、今は見る機会が少なくなったトタン屋根やトタン外壁などから改良を重ね、現在の金属系サイディングの姿になりました。トタン自体も改良され品質が向上し、カーポートの屋根やベランダの屋根、物置や倉庫の屋根に使用されることも多いです。しかし外壁材に選ばれるのは、トタンよりも更に耐久性が高くデザイン性のある金属系サイディングが多いため、金属系の外壁を使用したい方は金属系サイディングを選ぶ傾向にあります。

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金属系サイディングのなかにもいくつか種類がありますが、住宅で使われることの多い金属系サイディングは「ガルバリウム鋼板」「アルミニウム合金塗装板」の2種類がメインとなります。ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛合金めっき鋼板が原材料になっている外壁材です。アルミニウム合金塗装版は、アルミニウム鋼板に塗装を施した外壁材のことです。ガルバリウム鋼板よりもアルミニウム合金塗装版の方が耐用年数が長く、費用も高くなっています。ガルバリウム鋼板は屋根材でも広く採用されており、屋根外壁ともに多くの方に選ばれています。

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ここまでで、金属系サイディングの特徴について知っていただくことができたかと思います。それでは、ここからはなぜ「塗装が必要ない」と言われている金属系サイディングに塗装が必要なのか、具体的な理由をお話していこうと思います。

金属系サイディングは塗装をしないままにしておくと、劣化して外壁材が色あせを引き起こします。他の外壁材と比べて色あせはしにくい外壁材ではあるものの、やはり10年~15年あたりで住宅全体の色あせや雰囲気の変化を感じるようになります。色あせは住宅の築年数を古く見せてしまうため、外観をきれいに保ちたい方にとっては金属系サイディングでも塗装を行った方がいいと言えます。

金属系サイディングはその材料が金属であることから、錆びのリスクがあります。外壁自体が新しいものでも、自転車を外壁に立てかけることでサビが移ってしまうこともありますし、外壁材に傷がついてしまうとそこから急激に錆びが広がっていきます。金属系サイディングで錆びが発生してしまうと広がり見栄えが悪くなるだけではなく、外壁材そのものの寿命も大幅に縮めてしまうため注意が必要です。

金属製サイディングに限ったことではありませんが、外壁に塗装を施すことで、防水性を高めることができます。外壁材をコーティングして物理的に防水性能を高めることで、雨漏りの発生リスクを下げ、外壁材や建物の寿命を守ることに役立ちます。

金属系サイディングはツルツルした艶感のある素材感のものも多く、汚れが落ちにくいため汚れの付着を気にする方は意外にも少ないですが、経年劣化により外壁材に汚れが溜まりやすくなってきます。しかし外壁材に塗装をすることで、外壁材に艶感をプラスすることができ、汚れの排出もスムーズに行うことができます。仮に劣化しても外壁材そのものには汚れが付着しないため、定期的に塗装メンテナンスをすれば長い期間にわたって外壁材をきれいに保つことも十分可能です。

金属製サイディングに塗装をする必要性について、知っていただくことができたかと思います。「金属製サイディングに塗装は必要ない」と言われているものの、可能であればやはり塗装は行っておいた方が安心です。では、実際に金属系サイディング塗装をすることで得られるメリットにはなにがあるのでしょうか。必要性だけではなくメリットも知りたいという方も多いかと思いますので、金属系サイディングに塗装をするメリットについて一緒に見ていきましょう。

せっかくメンテナンスをするのであれば、やはり外観の美しさにはこだわりたいものですよね。外壁塗装のメンテナンスを定期的に行うことで、機能性の向上面だけではなく、外壁材を傷めずに美観を維持することができます。外壁は面積が広く家の雰囲気を決める大きな要素となるため、外壁のメンテナンスをしっかり行うことで、築年数に左右されない美しい外観を維持できるようになります。

文中でも少し触れていますが、外壁の機能性を向上させ雨漏りから守る役割のある外壁塗装を行うことで、建物や外壁の寿命を維持することができます。特に金属系サイディングは雨漏りや錆びが発生することで、外壁材の寿命に大きな影響を与えるため、未然に防ぐことが大切です。

外壁塗装を定期的に行うことは、行わないよりも金銭的に負担がかかっていていることも事実であるため、「無駄な出費ではないのか」と疑問を持たれる方も多いです。しかし長期的に見れば、外壁の塗装を行うことで外壁や建物のトラブルを未然に防いでいるため、錆びや水漏れなどが発生して修理をするよりもメンテナンス費用が安く済む可能性の方が高いです。特に深刻な雨漏りでは外壁だけではなく下地材や時には柱、断熱材、床材など広い範囲まで修理が必要になることもあり、大規模な工事が発生することも実は珍しくありません。そういった意味で、定期的にメンテナンスを行うことは長期的な目線でコストパフォーマンスがいいとも言えます。

この記事をご覧になられている方のなかには、金属系サイディングの塗装を検討している方も多いかと多いかと思いますが、いくつか注意しなければいけないこともあります。そこで最後に、金属系サイディングの塗装で注意すべき点について解説をして終わります。

実は金属系サイディングの塗装では、相性の悪い塗料というものが存在します。それが「クリア塗料」です。クリア塗料はその名前の通り透明な無色の塗料で、外壁材の素材感や色味を引き出したい方にはピッタリの塗料なのですが、金属系サイディングとは相性が悪いことが多いため注意しなければいけません。相性の悪い金属系サイディングとクリア塗料を組み合わせてしまうと、期待した外壁塗装の効果を得られないこともあります。既存の外壁材の状態などにもよるため、クリア塗料を検討している方は事前に業者に相談をしてみましょう。

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メンテナンスで外壁塗装を検討している方でも、外壁の劣化症状によっては塗装だけではなく、劣化部分の修理や、外壁材のカバー工法や張替えを行う必要がある場合もあります。金属系サイディングは軽量であることから、カバー工法の外壁材としてよく用いられるため、今現在金属系サイディングではないという場合でも外壁リフォームによって金属系サイディングに挑戦することが可能です。外壁のメンテナンスは住宅の状況それぞれで違ってくるため、一度しっかりと現地調査を行ってもらい、必要な工事があれば提案してもらうようにしましょう。

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