ベランダは雨水や紫外線に最も晒される場所ですので、やはり定期的なメンテナンスが必要となります。しかし、ベランダの防水工事は定期的にやっていても、床面のトップコートまでは手が回っていないという方が多いのも事実です。そもそもベランダにトップコートが必要であることを、知らなかったという方も多いです。そこで今回は、ベランダのトップコートを施工する必要性や、ベランダのトップコートを施工する際の費用相場について詳しく解説していきます。ベランダの劣化が気になるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ベランダのトップコートが必要な理由とは?
ベランダのトップコート、普段生活していて意識する方は少ないですよね。しかしベランダのトップコートは、建物の安全面を見てもとても重要な役割を担っている部分です。そのため欠かせないものなのです。では、なぜベランダにトップコートは必要なのでしょうか。ここでは、ベランダのトップコートの役割を確認するために、ベランダのトップコートが必要な理由について一緒に確認していきましょう。
雨水や紫外線から保護するため
ベランダは建物の構造上、雨水や紫外線を受けやすい場所にあります。そのため、しっかりと保護をしてあげないと、すぐに雨漏りをしてしまったり劣化してしまうのです。雨水がベランダから入り込んでしまう雨漏りも実はとても多く、意外と見逃しがちな場所ですが、トップコートでしっかりとバルコニーを保護してあげることで雨水の侵入を格段に減らすことができます。紫外線も同様で、バルコニーの床面をトップコートで保護することで、紫外線の直接的な影響を避けることができ、バルコニーの劣化を遅らせることができるのです。
防水層を保護するため
バルコニーの床には、防水層と呼ばれる防水部材が存在します。この防水層はバルコニーから雨水が建物内に侵入する役割を担ってくれる一方で、雨水や紫外線などの影響で傷んでしまうこともあるため、床材やトップコートでしっかりと保護してあげなければいけません。そのため、一般的には防水層をしっかりメンテナンスしていれば大丈夫、と思われがちなのですが、防水層を長持ちさせるためにはやはりトップコートの存在が欠かせません。
歩行や家具の摩擦から保護するため
バルコニーの大きさは一般的には、洗濯物を干す程度の動きができるような大きさを確保します。バーベキューをしたい、植物を育てたい、屋外家具を置きたいなどの要望や用途によっては、バルコニーを大きくとることもあります。その際に問題になるのが、歩行や家具の設置による床の摩擦です。歩行や家具の設置では、思っているよりも摩擦が発生します。摩擦が発生すると床が傷み、劣化が進むことで防水層に影響を与えてしまうこともあります。そのため、歩行や家具の設置などを想定している場合は、やはり床面にトップコートを施工することが大切なのです。
美観を維持するため
トップコートを施工すると、バルコニーの床面が傷みにくくなるため、長い期間きれいな状態を維持しやすくなります。バルコニーが傷んでいると外から見ても分かりやすく、住宅全体が劣化して見えてしまう一因になります。しかししっかりとトップコートを施工して劣化の管理をしておくことで、バルコニーをきれいな状態で維持しやすくなり、外から見たときも住宅の清潔感や美観を維持しやすくなります。
ベランダのトップコートをしないとどうなる?
ベランダのトップコートの重要性を知っていただくことができたかと思いますが、防水層や床材で保護しているなら、そこまでトップコートにお金をかけなくてもいいのではないかと思われる方も多いです。しかしベランダにトップコートをしないと、さまざまなトラブルが発生する可能性もあります。そこでここでは、ベランダにトップコートをしないとどうなるのかについて、詳しく解説していきます。
防水層の機能が低下する
ベランダにトップコートを施工しないまま放置してしまうと、防水層の機能が低下します。防水層の性能が低下すると、雨漏りが発生しやすくなってしまうため、トップコートを定期的にメンテナンスしなければいけません。特に歩行の頻度が高い場合や、植物や家具などの設置をしている場合は、床材の保護という観点からもトップコートの施工は必要になります。
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害虫の侵入につながる
トップコートを施工しないと、バルコニーの床材の劣化が進みやすくなります。その結果、床材の劣化部分から害虫が入り込んでしまったり、床材が木材などの場合はシロアリ被害などに遭いやすくなってしまいます。害虫の侵入は軽視されがちですが、建物に大きなダメージを与えるため注意しなければいけません。そのまま害虫被害を放置することで、バルコニーの崩壊につながるリスクもあります。
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カビが発生する
トップコートがないと床材が雨水を直接吸収してしまい、床材の材質によってはカビが発生しやすい状況になります。カビは見た目にも悪影響を及ぼしますし、床材の劣化の一因ともなります。またカビは目に見えないほど小さな胞子を飛ばして繁殖を繰り返すため、気付かない間にカビの胞子を吸い込んでしまうなんてこともあります。しかしカビはアレルギーの原因物質となることもあるため、断続的にカビの胞子を吸い込んでいることで、健康被害につながることもあります。
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美観が損なわれる
バルコニーのトップコートを施工しないまま放置することで、劣化や害虫、カビなどさまざまな影響に晒されます。そして結果として、バルコニーの美観が損なわれてしまうことがあります。バルコニーの美観が損なわれることで、住宅全体の資産性が失われてしまうことにもつながります。今後住宅の売却を考えている方にとっては、大きなマイナス面となってしまいますし、売却の予定がなくても自分が住む家はきれいな状態を維持したいものですので、やはり美観が損なわれるのは気になる点ですよね。
ベランダのトップコートの施工費用はどのくらい?
ここまでで、ベランダのトップコートの施工の重要性について、しっかりと知っていただくことができたかと思います。では、実際にベランダのトップコートの施工をする際に、どの程度の予算が必要になるのでしょうか。実際にバルコニーのトップコートの施工を行う場合には、どのくらいの費用がかかるのか、一緒に確認をしていきましょう。
費用相場は1,500~2,500円/㎡
トップコートとひとことで言っても、さまざまな種類があります。そのため、どの種類のトップコートを選ぶかにもよりますが、一般的なグレードのトップコートは㎡あたり1,500円~2,500円程度となっています。一般的な自宅用バルコニーのサイズは16㎡~20㎡程度となるため、24,000円~50,000円程度が費用相場となります。自宅のバルコニーのサイズが不明でも、建築時の図面を見たり、メジャーなどで自宅のバルコニーの縦横のサイズを計測することで、大体の面積を出すことはできるかと思います。予算を検討する際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。ただし、実際の施工となると材料費用だけではなく、人件費や材料運搬費などの諸経費がかかってきます。正確な費用を知りたい場合は、業者に見積もり依頼をして実際の工事にかかる見積もりを出してもらうようにしましょう。
トップコートの適切な施工時期とは?
トップコートの施工は、毎年行うようなものではありませんが、やはり定期的にメンテナンスをしていかなければいけない部分です。そこでここは、トップコートの適切な施工時期や、施工時期を見極めるためできれば実施していただきたい点検のタイミングについて解説をしていきます。施工の時期や点検の時期は、バルコニーを長持ちさせるために大切なこととなりますので、頭に入れておくようにしましょう。
施工は5年に一度が目安
バルコニーのトップコート単体の施工は、5年に一度が目安となります。一般的にバルコニーの防水層の再施工は、15年~20年おきと言われておりますので、防水層と比べると短いスパンだと感じますよね。しかし、防水層に比べてバルコニーのトップコートは天候の影響や摩擦などのダメージを受けやすいため、短いスパンで定期的に再施工をしていくことが大切なのです。バルコニーのトップコートは「剥げてからやればいい」「コケが生えてからでも問題ないだろう」などと思われる方も多いですが、一番はやはりトラブルが発生する前に再施工をしておくことです。定期的な施工をしていくことで、バルコニーをより長持ちさせることができ、長期的な目線で見ると修理費用を抑えることができ経済的とも言えます。
点検は毎年実施が理想
施工は5年に一度が目安ですが、点検は更に短いスパンで行えるとよりいいです。点検の目安は年に一度程度が一番いいと言われています。短いスパンで点検を行うメリットとしては、劣化やトラブルを早期発見できるという点と、状況に応じたメンテナンス計画をしやすいという点です。実際に5年に一度の施工を目安としているトップコートですが、使用状況によっては3年程度で塗り直しをした方がいい場合などもありますし、飛来物による床面の破損など想定外のトラブルが発生することもあります。そのため状況に合った判断を適切にするためにも、できれば毎年点検を実施するようにしましょう。
まとめ
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