屋根や外壁の塗装工事を依頼する際、見積もり以外でみなさんが気になるのが天気かと思います。屋根や外壁塗装工事は平均して10日~14日程度かかるため、その期間に天気が崩れたらどうなるのか、不安や疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。実際に天気予報を見て工事を依頼しても、2週間先の天気が必ずしも予報通りになるとは限らず、工事期間中に雨が降ってしまうということは誰にでも起こりうるトラブルです。そこで今回は、屋根や外壁塗装の工事中に万が一雨が降ってしまった場合、工事はどのように進めていくのかについてお話をしていきます。
屋根や外壁塗装工事の流れってどんな感じ?
屋根や外壁塗装工事を検討している方は、工事そのものの流れが気になるかと思います。使用する塗料や立地環境によっては工期が異なることもありますが、ここでは一般的な屋根や外壁塗装工事の流れについてまずは解説をしていきます。
契約前の動き
突然業者に屋根や外壁塗装工事を依頼してその日に施工してもらう、といったケースはほぼありません。特に屋根や外壁塗装工事は施工面積が大きく、施工日数が長い分、費用も高くなりやすい工事です。そのため、まずは2~3社に見積もりを依頼して見比べて、より条件に近い業者を選ぶ必要があります。見積もりの際は基本的には現地にて測定や現状の確認を行うため、それぞれの業者に立ち会う形で現地調査を行うことになります。時間はかかりますが初めて依頼する方や決まった業者がいないという方は、こうした相見積もりや現地調査を行う時間を確保する必要があります。
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契約と日程調整
依頼したい業者が決まったら業者と工事の請負契約を結び、そこから具体的な日程調整に入ります。天気予報を確認しつつ、業者や依頼主のスケジュールに合わせる形で日程調整をしていきます。屋根や外壁塗装工事は立ち合いや在宅が必要なタイミングがあるため、この時にしっかりと日程や立ち合いする日時の確認をしておく必要があります。
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1日目~4日目:塗装の準備
1日目は、多くの業者が近隣住人へ挨拶回りと工事の説明をしに行きます。屋根や外壁塗装工事では、足場の設置に伴う騒音や足場を業者が使用する時に出る騒音、高圧洗浄を使うことによる騒音などで迷惑をかける可能性があるため、クレームにつながらないように先に説明をする必要があるのです。希望すれば施主が同行することもできますし、簡単な菓子折りなどを渡すといった方もなかにはいます。2日目~4日目にかけては、足場の設置を行い、屋根や外壁の高圧洗浄を行ってきれいにして塗装の準備をしていきます。塗装前に高圧洗浄で濡れた部分をしっかり乾燥させるため、天候の状況を見ながら1日乾燥時間を設けることもあります。
5日目~8日目:塗装の実施
5日目~8日目は、実際に塗装を行っていく期間です。下地補修、下塗り、中塗り、上塗りの4つの工程をそれぞれ1日かけて行っていきます。特に下塗り、中塗り、上塗りは塗装後にしっかり乾燥させる必要があるため、塗装してもすぐに次の工程とはいかず、しっかりと乾燥時間を設けます。このタイミングで乾燥ができていないと、塗料が剥がれ落ちやすくなるなどの施工不良の原因となります。
9日目~10日目:点検と引き渡し
9日目~10日目にかけて、点検と引き渡しを行います。このタイミングで気になる部分がある場合は、迷わず業者に伝えるようにしましょう。仕上がりに問題がなければ作業は完了となり、業者は現場清掃と足場の解体を行い撤退します。ここまでが、一般的な屋根や外壁塗装工事の流れです。
屋根や外壁塗装工事中に雨が降ったらどんな影響が出る?
屋根や外壁塗装工事の流れについて、知っていただくことができたかと思います。実際には、工事期間中に業者の公休などが入ることが多いため、工事自体は10日でも実際の工期は公休分ずれることもあるため、事前に業者に確認しておくことが大切です。ではここからは、タイトルにある通り工事期間中に雨が降った場合、工事にどのような影響が出るのかについて解説をしていきます。
工事の中止や延期
工事開始前に雨が降った場合は、多くの業者が工事の開始を延期します。また、作業中においても業者の安全が確保できない状態など作業を続行できない状態の場合は、工事の中止を行うことも珍しくありません。基本的には外の工事は雨が降ったら中止もしくは延期になることが多いです。これに伴い、当然工期が延びることも想定できます。春や秋は屋根や外壁塗装工事の繁忙期であるため、そのあとすぐに工事の再開ができないケースもあります。繁忙期に工事を依頼する方は雨天時の対応についても事前に確認しておきましょう。
再塗装
既に塗装の段階に入っている場合は、雨が止んだ後に塗料の状態を確認し、塗装面がしっかり乾燥していることを確認してから同じ工程を繰り返すことがあります。塗料がしっかり乾いていない状態で雨が降ってしまうことで、塗料が十分な機能性や耐久性を発揮できず、耐用年数を過ぎる前に剥がれ落ちてしまうことがあります。そのため、同じ工程を繰り返し再塗装を行うことで雨でダメージを受けた塗装面を補修する必要があるのです。
工事費用の加算
工期が延びることで、工事期間が伸びて人件費がかかってしまったり、再塗装分の材料費がかかることがあります。業者によって天候の変化により発生した費用を業者持ちとするところ、施主負担とするところ、さまざまですのでこちらも契約前に雨天時の費用面について確認しておくことが大切です。
屋根や外壁塗装工事をスムーズに進めるコツは?
予期せぬ天候の変化は、工事だけではなく自分のスケジュールが変更になってしまったり、場合によっては仕事を休む必要が出てくることもあるかと思います。できればこうした自体は避けたいものですよね。そこで最後に、屋根や外壁塗装工事をスムーズに進めるためのコツについてお話して終わります。これから塗装工事を控えているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
天候が不安定な時期は避ける
春や秋は塗装工事の繫忙期とお話をしましたが、これには理由があります。春や秋は比較的天候が安定しやすく、雨予報もズレがなくおおよその天気を把握することが可能です。当然春や秋でも突然の雨が降ってしまうことはありますが、その他の季節に比べて安定しているため、工事の依頼もしやすい時期です。一方で梅雨の時期や夏は、雨が降りやすく突然の豪雨や台風など、天気予報では予測できない天候不良が多々発生します。冬は比較的晴れているタイミングも多いですが、雪が降る地域は塗装工事ができませんし、日照不足により塗装工事に重要な工程である乾燥が進みにくいといった特徴があります。そのため、できれば梅雨や夏、冬の時期を避けて塗装工事を依頼すると、スケジュール調整がしやすくスムーズに工事を進めることができます。
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日程には余裕を持って依頼する
どんなに季節や天気予報に注意をして予約をしても、工事期間中に雨が降ってしまう可能性はどの方にもあります。台風や災害レベルの大雨などでなければ、基本的には2~3日余裕を持っておくことで、工期も大幅な遅延なく収まることが多いです。そのため、依頼する際には雨が降る可能性があることを頭に入れて、数日分余裕を持ってスケジュール調整しておくと安心ですよ。
経験豊富な専門業者に依頼をする
屋根や外壁塗装工事をスムーズに進めるうえで重要なのは、天気だけではありません。業者の経験や技術力も重要です。また屋根や外壁塗装では下地補修を行いますが、この際に雨漏りがあれば先に雨漏りの補修などをしなければいけません。経験が浅い業者が技術不足な業者だと、屋根や外壁のわずかなトラブルに気付かず、そのまま施工を続けてしまうなんてことも考えられます。わずかな劣化でも放置することで雨漏りや害虫被害のリスクにつながるため、やはり安心して依頼できる業者を探してお願いするのが一番です。業者の経験や技術力を確認するためには、業者のホームページに公開されている作業実績を確認したり、実際に施工例を見せてもらうなどして判断することができます。屋根や外壁に関する資格を持っているか、もひとつの判断材料になるため、資格についても聞いてみるのもいいかもしれません。
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まとめ
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