家を日差しや雨風から守ってくれる屋根は、快適な暮らしをするために欠かせないものですよね。しかしそんな屋根ですが、意外にも忘れてしまわれがちなのが定期点検です。「屋根の点検をしなくても問題なく過ごせている」と体感している方も多いかと思いますが、そこには思わぬ危険が潜んでいることがあります。そのため、快適で安全な暮らしをしていくためには屋根の定期点検は欠かせません。今回はそんな屋根の点検について、なぜ定期的に点検を行う必要があるのか。また業者に屋根の点検を依頼した際の費用相場についても詳しく解説をしていきます。しばらく屋根の点検をしていなかったという方も、これから依頼しようと考えている方も是非参考にしてみてください。
屋根の点検が必要な理由とは？
根の定期点検と聞くと、「わざわざ点検しなくても、雨漏りしたら修理してもらえば十分ではないのか」と思われる方も多いのではないでしょうか。また、今現在なにも困っていないのにわざわざ点検する費用がもったいないと感じている方もいらっしゃるかと思います。しかし、屋根の定期点検は屋根だけではなく、安全な住居環境を保つためにも必ず必要なことです。では具体的に、屋根の点検が必要と言われる理由にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、屋根の点検が必要な理由や点検をしないことによる危険性について解説をしていきます。
雨漏りを防ぐため
屋根の点検を行う一番の理由は、雨漏りを防ぐためです。雨漏りをしたくらいでは住宅には問題ないのではないかと思われる方も多いかと思いますが、実際に雨漏りが発生してしまった住宅は、屋根や構造体が傷み家全体として大きなダメージを負っています。また雨漏りは必ずしも屋根周辺のみで被害が留まっているとは限らず、壁の中や床下、基礎部分まで屋根から雨水が落ちてくることもあり軽視できないトラブルのひとつです。
住んでいる人の安全を守るため
雨漏りで屋根や構造体にダメージが加わるということは、家の安全性が損なわれる可能性があるということです。もちろん雨漏りをした程度では簡単に住宅は壊れません。しかし、雨漏りに気付けず長期間放置してしまっている場合は注意が必要です。木材や鉄骨部分が腐ったり錆びたりすることで、最悪の場合崩れる可能性があります。実際に国内でも雨漏りをしていたことに気付かず点検をせずに、長期間使い続けていた倉庫が崩れ落ちてしまうといった被害が発生しています。命を落としている方もいらっしゃるのが現実です。屋根の点検は、命を守るものと言っても過言ではありません。
快適な住環境を維持するため
一見屋根の雨漏りと住環境はつながりがないようにも思えますが、屋根から雨漏りすることでカビが発生したり、屋根の傷んだ一部分から害獣や害虫が侵入してきてしまう可能性があります。カビは人体に有害なアレルゲンのひとつであり、長期間吸い込むことでアレルギー症状を引き起こすことがあります。喘息や肺炎のきっかけとなることも多く、雨漏りによるカビが原因だと知らず体調不良に悩まされている方も多いです。また雨漏りを長期間放置することで屋根が部分的に腐っていると、安全な住処を求めて害獣や害虫が屋根裏に侵入してくるケースがあります。害獣にはアライグマなど個体として大きなものも含まれるため、騒音や屋根裏の糞尿トラブルに悩まされてしまうなんてケースもあります。
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建物の美観を維持するため
屋根の点検は、建物の美観を維持する役割もあります。例え築浅の住宅であっても、屋根の塗装が剥がれていたり、色あせなどが起きていると住宅全体が古びた印象になってしまいます。屋根の状態が悪いことで、「きちんと管理されていないのかな？」「住んでいる人は管理が苦手なのかな」と思われてしまうこともあります。建物の美観を維持することは建物をきれいにみせて、かつ近隣住人にもいい印象を与えることができます。
近隣住宅環境を健全に保つため
建物の美観を維持するということは、近隣住宅の環境を健全に保つためにも大切な要素となってきます。例えばきちんと管理がされていない屋根は、自分の家だけではなく近隣住宅の住宅環境に対する見え方を変えてしまいます。管理されていない屋根が増えていくことで、街の美観や資産性、街の安全性が低下していく可能性があるのです。屋根が古びた印象の住宅は、空き巣などの犯罪にも狙われやすくなる傾向があります。またきちんと屋根が管理できていないと、付近を走行する車や人に怪我をさせる恐れもあるため、住宅の屋根はしっかりとメンテナンスを行い管理していく義務があるのです。
悪徳業者から身を守るため
管理ができていない屋根は、屋根の工事で詐欺を行う悪徳業者に目をつけられてしまうことも多いです。悪徳業者の手口はさまざまで、点検業者を装って違付いてきたり、「たまたま近くにいて見えたから」と親切心と偶然を装って近づいてきます。きちんと屋根の点検を実施していないと、屋根の現状が分からないことが多いですよね。そのため、悪徳業者の手口にすぐに乗せられてしまい、「今すぐ屋根の修理をしないと危険です！」と言われて慌てて工事の契約をしてしまうといった方が増えています。定期的に屋根の点検をしていれば、まずはいつも依頼している業者に相談したり、前回の点検の報告書を確認するなど対処がとれるため、騙されるリスクは減らすことができます。
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屋根の点検費用はどのくらいかかる？
屋根の点検は、私たちの命や暮らしを守るために必要なものであると知っていただけたかと思います。また本記事を読んで屋根の点検の必要性を知り、「一度点検を依頼しようかな」と屋根の点検を検討されている方も多いのではないでしょうか。しかしそこで気になるのは、点検費用ですよね。屋根となると高所作業が伴うため点検が高額になるのではないか、と不安になりますよね。ここでは、あくまで一般的な相場ですが実際の屋根の点検にかかる費用について解説をしていきます。
単発依頼だと5,000円～15,000円
点検だけを依頼したい、という場合は点検の相場として5,000円～15,000円くらいです。依頼する業者やお住まいの地域によっても異なるため一概に金額の断定はできませんが、点検単体では5,000円～15,000円かかると思っておくようにしましょう。現金のみの支払いの場合もあるため、予め業者に支払い形式と金額を確認しておくと安心です。
同時に修理を行う場合は各修理費用がかかる
点検をしていて修理が必要な個所が見つかった、となると、一度業者と確認をとりその場で対応できるものであれば修理してもらうケースもあります。そのため同時に修理が必要になる可能性も見ておくと安心です。ただし既に雨漏りが発生しているケースでは、場合によって大掛かりな修理が必要になりますので、日を改めたり他の業者に相見積もりを依頼する方もいます。
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修理前提の見積もりでは無料になるケースもある
修理が必要な状態の屋根の場合は、点検ではなく修理を前提とした事前調査となります。依頼した業者が遠方などではない限り、最近では多くの業者が事前調査費用を無料としています。調査費用がかかる場合でも数千円程度で高額になることはありません。長年屋根のメンテナンスを行っていないという方は、修理修繕が必要なケースも多いです。そのため屋根の点検を単発で依頼するよりも、業者にメンテナンスの見積もりを取る形で屋根の調査を依頼するとスムーズで点検費用を抑えることもできます。
屋根の点検はどんな業者に依頼すればいい？
屋根の点検を検討されている方で、特に初めての方は「どんな業者に点検を依頼すればいいのか」悩んでしまいますよね。とりあえずチラシやインターネット検索で目に付いた業者に連絡をすればいいか、と思っている方も多いかと思いますが、こうした考えは少し危険です。屋根の点検は修理が必要になった際に高額な金額になることもありますし、住んでいる人が屋根の状態を正確に把握しているわけではないため、悪徳業者に目を付けられやすい部分なのです。最後に、屋根の点検で悪徳業者に引っかからないために、どのような業者に依頼すべきかを解説していきます。
ホームページを公開している業者
今はホームページを持つ企業が一般的ですので、まずは依頼しようとしている業者がホームページを持っているのかについて確認しておきましょう。企業がわざわざホームページを作り公開している理由は、自社の行う工事の安全性や工事の実績、会社の信頼性を伝えるためでもあります。そのためホームページを確認し、まずはどんな業者でどんな工事実績があるのかを確認しておくと安心です。一方で悪徳業者はホームページを持つことで都合が悪いことも多く、持っていても作業実績を公開していないなどのケースもあります。悪徳業者の多くは手抜き工事や、修理の必要性のない住宅にも修理を持ち込むなどの手口を使用しているため、作業実績の公開は悪徳業者にとってメリットがないのです。もちろん必ずしも当てはまる業者が悪徳業者ではるとは限りません。悩んだ際のひとつの判断材料として覚えておくようにしましょう。
口コミの評価が高い業者
飲食店などを予約する際に多くの方が、一緒にその飲食店に関する口コミを確認するのではないかと思います。口コミそのものは評価基準もまばらであることも多いですし、感情や好みが含まれるためあくまで感想のひとつです。しかし口コミがいい業者というのは、全体的に安定した技術やサービスを提供している業者でもあるため、口コミの善し悪しは依頼する際の判断材料のひとつになります。屋根の点検を依頼する前には、口コミを検索して見ておくようにすると安心です。
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対応が丁寧な業者
屋根の工事は、自分の家だけの問題ではありません。足場の設置やその足場を歩くことによる金属音や、工事の騒音、資材搬入のための道路占有など、立地状況にもよりますが工事中は近隣住宅への配慮が必要になります。その際に窓口となって対応するのは、施主ではなく業者となります。そんな窓口でもある業者が近隣住人によくない対応をしてしまったり、雑な対応をしてしまうことで、施主へのイメージも悪くなってしまうことが度々問題になっています。そのため見積もりの段階から、きちんと対応ができる業者なのか見極める必要があります。例えば返事は早いか、回答がすぐに得られない場合でも期限をつけて対応できているか、丁寧な言葉で分かりやすく説明できているか、高圧的でないか、など社会人として当たり前のことではありますがきちんとできているか確認をすることが大切です。
相性がいい業者
工事を進めるうえでは、業者の技術力はもちろん、相性も重要です。こちらの要望に寄り添ってくれているか、また性格的な相性も合うかを確認しておきましょう。例えば地域全員がオススメするような優良業者であっても、自分は相性がよくなかった、なんてこともあります。相性に関しては人間と人間ですので、評判だけで判断せず、「自分と合うか？」「こちらの要望に寄り添える業者か？」を確認することが大切です。
住んでいる地域に対応している業者
いくら口コミや評判がいい業者であっても、お住まいの地域から遠い業者では、万が一トラブルが発生した際にすぐに駆けつけることができません。また工事中に発生した交通費・出張費が高くつくこともあります。そのためできれば、お住まいの地域に対応していて、すぐに駆けつけられる場所にある業者を選ぶと安心ですよ。交通費や出張費に関しては業者によって異なりますが、見積もりの際は無料で対応してくれる業者を選ぶと、トータルの出費を減らすことができるためオススメです。
専門資格を有している業者
屋根の点検や工事では、工事内容に関して資格の保有義務はありません。そのため資格を有していない業者でも優秀な業者はたくさんいますが、初めて依頼する際は屋根に関する専門資格を見てみるのもオススメですよ。例えば屋根の点検には欠かせない雨漏りチェックに重点を置きたい場合は、「雨漏り診断士」、塗装の相談をしたい場合は「塗装技能士」、瓦屋根の住宅の場合は「かわらぶき技能士」などの資格を持っている業者は、より専門的な知識を持っているため安心して依頼できます。その他の資格に関しては、以下の記事で詳しくお話をしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まとめ
イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。
