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防水工事の耐用年数ってどのくらい? メンテナンスを依頼する時期はいつ?

お役立ちコラム

更新日:2023/09/27

「雨漏りの修理を頼んだら業者に防水工事が必要と言われたけれど、防水工事ってなに?」「賃貸のオーナーだけど防水工事をどのタイミングでメンテナンスしていいか分からない」そんなお悩みはございませんか? 防水工事は戸建て住宅であっても賃貸などの集合住宅であっても、建物を守るために必要な工事になります。一度やったらそれで終わりというわけではなく、定期的にメンテナンスを行っていく必要があります。しかし「そもそも防水工事という存在を知らなかった」という方も中にはいらっしゃるため、雨漏りの修理を依頼した時に急に言われてビックリした・・・なんてお話を聞くこともあります。今回は住宅の寿命を長く保つためにも是非知っておいていただきたい「防水工事」について、その耐用年数とメンテナンスの時期の解説も踏まえて解説をしていきます。知らなかったという方も、これから検討しているという方も是非参考にしてみてくださいね。

そもそも防水工事とは?

防水工事とはその文字の通り、水の侵入を防ぐために行う工事のことです。建物は常に雨風にさらされているため、何も対策をしていないと屋根やバルコニーなどから雨水が室内に侵入してきてしまい雨漏りを引き起こしてしまいます。そういった事態を防ぐために防水工事というものがあります。水に強いコーティングや処理を行うことで雨水の侵入を防ぎ、住宅の内部を守ることで住宅全体の寿命も長く保つことができます。

防水工事の種類は4種類

防水工事と一言に言っても、その工事方法はさまざまです。その中で一般的に採用されている防水工事は主に4種類です。防水工事は屋根の形状や建物の構造体などによって使い分けていくものであるため、一見同じように見えるお隣の住宅でも違う種類の防水工事が施されているということはよくあります。それぞれの防水工事についての解説は、以下の記事から確認していただくことができます。メリット面デメリット面についても触れていますので、詳しく知りたいという方は是非参考にしてみてくださいね。

合わせて読みたい記事!
防水工事の工法は4種類! それぞれのメリット・デメリットは?
https://www.elife-home.net/column/bousuikouji/.html

防水工事のメンテナンスを行わないと危険?

防水工事は通常新築時に行われる工事ではありますが、一回やったから半永久的に持続するものではありません。必ず人の手によるメンテナンスが必要となります。しかし防水工事を行わないと危険と言われても、なにが危険なのかピンときませんよね。そこでここでは、防水工事のメンテナンスを怠ることで発生する可能性のある二次被害について解説をしていきます。

内装クロスのシミ

防水工事は雨水の侵入を防ぐ目的で行われている工事ですので、その工事のメンテナンスを怠るということは、雨漏りのリスクがあがるということです。雨漏りが発生してしまうと、建物内側に入り込み内装に影響を与えることもあります。その中でも特に目立ちやすいのが、天井や壁などのクロスのシミです。雨漏りによるシミはきれいな水ではないため、蒸発した際に茶色のシミになることが多く、インテリアなどにも影響を及ぼします。

柱や屋根裏、基礎部分の腐食

雨漏りの影響は内装だけではなく、建物の重要な構造部に影響を与えることも多いです。特に柱や屋根裏、基礎部分の腐食は建物の安全を脅かす可能性もあり、とても危険な二次被害のひとつです。実際に日本でも雨漏りによる屋根裏の腐食で、屋根が崩落するといった事故が起きています。雨漏りは必ずしも内装など見える場所に発生するとは限らないため、注意が必要です。

漏電や漏電による火災

雨漏りや雨漏りによって建物内部の腐敗が進むと、建物がもろい状態になり地震などの衝撃で漏電しやすい状況になることがあります。漏電が発生するとコンセントに触れた際に感電して火傷をしてしまったり、家電が壊れてしまうといった被害が発生します。また屋根裏などのホコリが発火原因となり、漏電火災が発生する危険性も高まるため注意が必要です。

害虫やカビの発生

バルコニーや屋根から雨漏りが発生してしまうことで、雨漏り箇所から害虫が侵入してきたり、カビが発生してしまうことがあります。害虫やカビはアレルギーの原因になることもあるため、健康にも被害を及ぼす危険があります。害虫はシロアリなどであれば、一度侵入を許してしまうことでどんどん住宅の木造部が食べ尽くされてしまい、建物全体の安全性にも問題がでてきます。

防水工事における耐用年数とは?

耐用年数とは対象資産を使用できる年数のことで、法律によって定められております。耐用年数が過ぎたから住めませんというわけではなく、資産が資産価値として認められている期間という解釈で問題ありません。建物の大家さんなどであれば工事費を経費として計算したいと考えるかと思いますが、その際に法定耐用年数に沿って資本的支出として耐用年数をもとに原価償却(※1)して計上という形になります。似ている言葉に耐久年数というものがありますが、こちらは商品を販売しているメーカーが独自に発表している使用推奨期間のことで耐久年数とは別の言葉です。

※1:減価償却とは時間経過や使用により価値が減少した土地を除く固定資産の費用を、決算期ごとに一定の計算方法で計算して算入すること。

防水工事の耐用年数は10~15年程度

防水工事の種類によって異なりますが一般的な耐用年数は10~15年といわれています。種類によっては10年よりも少ないものもありますし、15年以上のものもありますが、メンテナンスを行う目安の数値としても10~15年と推奨されています。それ以上の期間が過ぎてしまうと、価値が落ちてしまうだけではなくひび割れなどにより雨漏りの原因につながってしまうため、「工事から15年以上経過しているのに何もしたことがない」という方は注意が必要です。

防水工事のメンテナンスを依頼する時期はいつ?

10~15年を目安にメンテナンスをしてください、と言われても実際に住んでいる側からすれば5年の幅は大きく「一体いつ依頼すればいいんだろう」と悩まれてしまうかと思います。メンテナンスは基本的に何か異常が発生する前に依頼する物ですが、バルコニーや屋上をよく観察してみると、メンテナンスした方がいいサインが出ていることもあります。依頼すべきか悩んでいる、できればもう少し先に依頼したいけど今のままで大丈夫か知りたい、という方はこれからご紹介する防水工事のメンテナンスのサインを確認してみてくださいね。

コケが発生している

防水工事を施しているバルコニーや屋上部分が経年劣化していくと、防水工事の機能が弱まっていきコケなどが生える場合があります。またそこまで古くないバルコニーなどでも、陽当たりが悪いといった問題でコケが生えてしまうことがあります。いずれにせよ防水工事のトップコート部分の劣化が原因となっており、防水機能が落ちていることのサインですので見逃さないようにしましょう。

水はけが悪い

バルコニーに水たまりができている、排水溝に上手く水が流れて行かない・・・という場合も、防水機能が落ちている可能性が高いため注意が必要です。台風通過後や落ち葉などが入り込みやすい秋冬は、排水口や排水溝が特につまりやすいため、単に水が流れて行かないという場合はまずは最初につまりがないかの確認をしましょう。つまりもなく排水管なども特に問題ない、という場合はバルコニーや屋上の防水機能が落ちている可能性があります。

ひび割れしている

バルコニーや屋上の地面がひび割れしている場合も注意が必要です。雨風にさらされるだけではなく、紫外線の影響も受けるため劣化によりひび割れを起こすことがあります。ひび割れは軽度なものであれば防水層上部のトップコートと呼ばれる部分が表面的にひび割れをしているだけで済みますが、ひび割れがトップコートの下の防水層に達してしまっている場合は水漏れなどを引き起こしている可能性があるため、雨漏りの修理なども一緒に必要になることがあります。ひび割れの程度は見ただけでは分かりにくいため、業者に詳しく確認してもらう必要があります。

バルコニーや屋上に近い部分からの雨漏り

既に雨漏りが発生している場合、上記にも開設した通り防水層にまでひび割れが達してしまっていることによって雨漏りを起こしてしまっていたり、水たまりの水が室内に流れ込んでしまって雨漏りを起こしてしまっていることがあります。雨漏り=屋根から、という印象が強いかと思いますが以外にもバルコニーからの雨漏りも多く、また気付くまで時間がかかることがあります。そのため放置していたら大規模な修理が必要な雨漏りにまで発展してしまっていた・・・なんてこともありますので、どんなに小さな雨漏りでも注意が必要です。

防水工事のメンテナンスは業者選びも大切!

ここまで読んで防水工事のメンテナンスを依頼したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。しかし防水工事を依頼する際は、どの業者に依頼するかという点も大切になってきます。「訪問業者にすぐに防水工事のメンテナンスをした方がいいと言われた」「このままでは危険と言われた」と焦って工事の契約をしてしまうのは大変危険です。なぜならば焦らせて工事を契約させようとしてくる悪徳業者が多く、その詐欺被害は年々増加傾向にあるためです。「うちは大丈夫」と考えている方も多いかと思いますが、悪徳業者は今ではかなり身近な存在のため慎重になる必要があります。ここでは、そんな悪徳業者に引っかからないための工事の依頼方法について解説をしていきますので、依頼する際は是非参考にしてみてくださいね。

見積もりは2~3社に依頼する

見積もりに至るまで、依頼したい会社に連絡をして担当者につないでもらい、担当者との日程を調整して現地調査に立ち合い、その後に見積もりをもらうというのが一般的な流れです。そのため「面倒くさいから」と1社だけとやり取りをして、契約まで進めてしまう方も多いです。しかし悪徳業者を回避するためには、見積もりは2~3社に依頼して他社との比較を行うことが大切です。悪徳業者の場合は、相場から比べるとかなり破格な見積もりを提示してくることも多いため、つい依頼してしまいたくなりますが、こうした業者は追加費用で上乗せしてお金を請求してくる可能性があるため注意が必要です。1社だけでは相場や安い高いを見抜くのは難しいですので、相見積もりを行うことで他社との比較検討をして業者に依頼することができます。

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外壁塗装の相見積もりはなぜ必要?初めての依頼でもこれで安心!
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業者のホームページを確認する

業者のホームページを確認し、代表者氏名や事務所の住所、連絡先などを事前に確認しておくことは大切です。ポスティングなどを行っている業者の一部に悪徳業者が潜んでいることがありますが、こうした悪徳業者はホームページを持たないこともあります。また見せかけのホームページはあるものの、肝心の連絡先がなかったり内容が適当なこともあります。そのためホームページの有無だけではなく、業者の連絡先や活動内容について分かる内容になっているか、またこれまでの作業実績なども見ておくようにしましょう。

業者の口コミを確認する

依頼したいと考えている業者の口コミを見ておくことも、実はとても大切なことです。口コミはしっかりとした判断基準があるわけではないため、個人の乾燥や対応した担当者によっても変わることがあるため、全てが信頼できる情報というわけではありません。書き手の感情も含まれているという点も理解したうえで、業者の対応や技術面に対して悪い口コミが多くないかなどを確認しておきましょう。

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屋根修理を依頼するとき、口コミは確認した方がいい? 避けるべき業者とは?
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まとめ

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