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天井のカビは雨漏りが原因かも? 夏は特に要注意! 放置すると危険な雨漏り被害

お役立ちコラム

更新日:2023/05/02

ふと天井を見上げたら、天井がシミになっていた。そんなちょっとしたきっかけから天井の雨漏り被害に気付くことがほとんどだと思いますが、気付いた時には既に天井の雨漏り被害が拡大してしまっていることが多いです。今回はそんな天井の雨漏り被害にどんな危険性が隠れているか、また見つけた時の対処法をご紹介していきます。特に雨漏り被害は蒸し暑い気温が続くこれからの時期は要注意です。是非最後までご覧ください。

天井のシミ、放置すると何が起きる?

天井のシミの原因のほとんどは雨漏り被害によるものです。台風や豪雨などの自然災害が発生した後であれば、雨漏り被害も気付きやすく気を付けることもできます。しかし、じわじわと進行してしまっている雨漏りは気付きにくいことが多く、知らないうちに被害が広範囲に広がってしまっている可能性が高いです。ここでは気付かずに放置されてしまった雨漏り被害がどんな二次被害を引き起こすのかを解説していきます。

①建物が腐敗する

雨漏りは屋根材のひび割れや経年劣化などにより、屋根から室内側に雨水が入り込むことで発生します。一度室内側に浸水を許してしまうと、そこからどんどん浸水が広がっていき、柱や屋根裏などが腐敗していってしまう原因につながります。特に木造住宅の場合、使われている部材の大半が木材であるため水により腐敗がしやすく、一度腐敗した部分から更に腐敗が広がっていってしまいます。そうすることで建物の大切な躯体部分が損傷を受け、地震などの際に崩れやすくなってしまったりと、建物全体がもろくなっていってしまいます。

屋根が崩れ落ちるなんて大袈裟だ、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に日本国内でも雨漏りによる屋根部材の腐敗が原因で、建物の屋根が崩れ落ち、残念ながら命を落ちしてしまった方がいると報告されています。中には業者に「雨漏りしているので天井が落ちるかもしれませんよ」と、指摘されたまま放置してしまっているという方も多いですが、万が一のリスクを考えると、雨漏りによる建物の腐敗は非常に危険であると言えます。

②シミによりカビが発生する

建物内部に浸水した水は、そのほとんどが壁や天井に落ちていきます。特に天井は面積が広いため水がたまりやすく、雨漏りの影響を受けやすい部分でもあります。大規模な雨漏りをしない限りは少しずつ天井部分に雨水がたまっていき、それが室内側からシミとして見えるようになります。この段階で既に雨漏りは長時間かけてシミになっている可能性が高く、他のシミになっていない部分も見えない所で雨漏り被害が進行しています。

③カビによる健康被害が発生する

天井のシミなど雨漏りに気付いていながらそのまま放置してしまうと、更にカビが繁殖してしまい大変危険です。カビは高温多湿な環境を好み、水気を養分として繁殖していくため天井の雨漏りなどはカビにとって最適の環境になってしまいます。特に時期が夏だと高温多湿になりやすく、カビの繁殖スピードもはやまります。カビは目に見えないほど小さな胞子を空気中に飛ばして繁殖範囲を広げていきますが、この胞子が人間にとっては害になります。胞子を吸い込むことにより過敏性肺炎やシックハウス症候群を引き起こしてしまいます。特に過敏性肺炎は夏型過敏性肺炎とも呼ばれ、カビの増殖しやすい夏に発症する方が多いのも特徴です。主に咳や息切れ、頭痛など風邪のような症状を引き起こします。

④電気系統のトラブルにつながる可能性がある

雨漏りを起こした場所によっては、TVや冷蔵庫などの電化製品を壊してしまったり、コンセントが使えなくなる、漏電してしまうなどの電気系統の被害につながる可能性があります。また知らずに触れてしまい人やペットなどが感電してしまうなどの危険性もあり、大変危険です。雨漏りに気付いたらむやみにコンセントなどを触らないようにしましょう。

⑤見た目が悪くなる

雨漏りによるシミは、乾くと茶色い輪を描いたようなまだら模様なシミになり、インテリアにも影響を及ぼします。雨はただの水だと思われている方も多いですが、雨水は大気中のホコリやチリを含んだ液体で、水道水とはわけが違います。そのため雨漏りによるシミは蒸発した際に茶色い汚れが浮き出て、天井のクロスを染めてしまいます。インテリアにこだわっているという方はもちろんですが、特に強いこだわりがないという方でも、室内の天井に目立つ茶色のシミがあったら嫌ですよね。雨漏りの原因によっては雨のたびにシミが大きくなり、やがてはクロスが剥がれ落ちてしまうこともあります。

⑥家具を汚してしまう

雨漏りの場所が悪いと、電化製品の他に家具を汚してしまうこともあります。ちょうど布製のソファーの真上から雨漏りをしていたとして、その雨漏りに誰にも気づかず放置してしまった・・・となると、ソファーの中がカビてしまったり、家具にシミがついて見た目が悪くなることがあります。木製の家具ではなくても、金属製の家具や家具の部品の金属部分に雨水が付着することで、家具が壊れてしまったり見栄えが悪くなってしまうこともあります。

天井のシミ・カビ・雨漏りに気付いたらするべきこと

小さなシミやカビだと思っていても、その被害の全体が見えていないだけで実は大きい被害になっている可能性があることや、それにより様々な二次被害につながる可能性があることをお分かりいただけたかと思います。ここではそんな天井のシミやカビ、雨漏りに気付いた時にどのように対処すればいいかを解説していきます。どうすればいいか知っておくことで万が一の際も慌てずに済みます。

①電化製品や家具の避難をする

雨漏りが電化製品の近くである場合、コンセント部分に触れないように電源を抜きまずは電化製品を避難させましょう。コンセント部分が既に濡れている、あるいは感電する危険がある場合は、一度住宅のブレーカーを落としてから作業を行うと、安全に作業ができます。

冷蔵庫などの場合は一度中身を保冷バックなどに入れてから移動することで、冷蔵庫の中身を守ることができます。電化製品は高額なものも多く生活には欠かせないものですので、気付いた段階で早急に対処するようにしましょう。人手がなく動かすことが難しいなどの場合は無理をせず、近くにある物をできる限り避難させましょう。

また家電製品の他に、家具などが近くにある場合も同様です。ソファーなどは雨漏りによってダメージを受けやすいため、可能であれば避難させましょう。家具の場合、大型家具の場合は非難させること自体が難しい可能性もあります。その場合は、ビニール袋やビニールシートなどを家具の上からかえることで、天井から落ちてくる水滴から家具を守ることができます。

②ぽたぽた雨漏りの時は、バケツとビニールシートで対応する

雨漏りがぽたぽたと目で見て分かるくらい落ちてきている場合は、放置してしまうと床を傷めたり、下階などに影響を及ぼす可能性があります。そのためバケツを用意し直接雨漏りを受け止められるようにしておきましょう。既に濡れてしまった部分はバケツなどを置いた後に丁寧に雑巾で水気を拭き取るようにしてください。また大きな家具などすぐに動かせない部分で雨漏りが発生してしまった場合は、ビニールシートなどを家具に被せ、その上からバケツやバスタオルなどを置くことで家具への被害を防ぎつつ雨漏りを受け止めることができます。ビニールシートがない場合、ゴミ袋などでも対応できます。

③被害状況を確認する

一通り室内の対策が済んだら、今度は被害状況を確認しましょう。雨漏りは一カ所だけとは限りません。一カ所で発生していれば、どこからか浸水していることは確実なためその他の部分でも雨漏りが発生している可能性があります。普段使わない部屋や収納の中など、意外と見落としがちなので注意深く確認するようにし、必要があれば適宜上記のような対処をするようにしましょう。

④プロ業者に連絡する

被害の状況が分かったら、プロの業者に依頼するようにしましょう。どこに連絡したらいいか分からない、という方は是非以下の記事をご覧ください。業者を選ぶコツなどをご紹介しております。雨漏り被害が発生している時は天候が悪いことが多いと思いますが、被害を拡大させないためにと無理に屋根にあがるなどはしないようにしましょう。屋根は濡れると想像する以上に滑りやすく危険です。また天候が悪いことで視界も悪く転落事故などにつながる恐れがあります。慣れている方でも転落してしまうこともありますので、まずは室内側でできる限りの対処をして業者の到着を待つようにしましょう。

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雨漏りした時の修理業者の選び方! 悪徳修理業者を見分けるコツとは?
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シミ・カビを予防する方法はある?

住宅の外観や内観、インテリアに影響を及ぼし、時に命の危険にもつながる天井のシミやカビ。見つけた場合にすぐに対処できるよう、対処法を身に付けておくのも大切なことですが、できれば天井のシミやカビは事前に防ぎたいものですよね。ここでは、雨漏りによる天井のシミやカビを予防する方法について解説していきます。是非参考にしてみてくださいね。

家の外壁を確認する

雨漏りの原因は、外壁のさまざまな場所が劣化することにより引き起こされることもありますし、台風などによる飛来物によって破損して発生することもあります。屋根は、雪の多い地域で雪下ろしを行う習慣がある地域にお住まいであれば、定期的に屋根にのぼることもあかもしれません。しかし、一般的にはあまり住宅の屋根にあがることはありませんし、屋根の様子までは分からないかと思います。一方外壁は、ある程度自分でも目視でも劣化状況を確認することができます。外壁の劣化の例としては、クラックと呼ばれるひび割れや、チョーキングと呼ばれる劣化によって生じる外壁の白い粉のようなものがあります。クラックは外壁を目視で確認することができますし、チョーキングは画像にあるように、外壁に触れることで劣化状況を確認することができます。また色あせやチリなどによる外壁の汚れも、劣化や外壁の機能低下させる原因のひとつであるため、定期的に外壁を観察する癖を付け、劣化に気付いた際には雨漏りする前に修理をしましょう。

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外壁の劣化を放置するとどうなる? 劣化のサインは自分で分かる?
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定期的にプロの業者に見てもらう

プロの業者に依頼すると聞くと、既に雨漏りなどのトラブルが発生した時に連絡するもの、と思われている方がとても多いです。業者=工事をする、というイメージが強いことが原因かもしれません。しかし、雨漏りによるシミやカビを未然に防ぐためには、業者に定期的に屋根や外壁などの劣化状況を確認してもらうことが重要です。では、一体どのくらいのペースで見てもらうかですが、一般的には塗装などのメンテナンスでは10~15年に一度と言われておりますので、その前に現在の劣化状況を見てもらうくらいが丁度いいですよ。雨漏り歴などがある住宅であれば、5年おきに屋根や外壁の確認をし、必要に応じて修理や塗装などを行っている方もいます。万が一雨漏りが発生してしまっていたとしても、定期的に業者を呼んで見てもらうことで、大きな被害をくい止めることにもつながります。

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その屋根修理、もしかしたら火災保険が使えるかも?

屋根の修理が必要になった際、知っておくとお得に修理をすることができるかもしれないのが「火災保険」の存在です。火災保険と聞いて屋根修理のイメージがつきにくいかもしれませんが、火災保険が提示する条件に一致すれば雨漏りでの屋根修理が保険適応になる可能性があります。加入している火災保険などにより内容は違ってきますので、ご自宅の屋根修理が火災保険が適応になるかは保険の窓口で確認することをおすすめします。火災保険については他の記事でまとめさせていただいておりますので、修理の契約を結ぶ前に是非ご確認ください。

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合わせて覚えておきたいリフォームローン

火災保険は全ての雨漏りに適応されるわけではありません。自然災害が原因でも、火災保険の適応が認められないケースもあります。そんな時に、是非もう一つ思い出していただきたいのが「リフォームローン」です。雨漏り修理は数万円以内で済むものもありますが、大部分で雨漏りが発生しており大きな修理が必要になる場合は、材料費や人件費、足場代が多くなるため、費用総額が100万円以上になることが多いです。今すぐ修理したいのにお金がなかなか捻出できない、できれば今現金を手元に残しておきたい・・・という方も多いかと思います。そういった方に、リフォームローンはオススメです。リフォームローンでは火災保険のような自然による災害などの条件がない代わりに、今出せない分のお金を借りれるという仕組みです。しかし、リフォームローンにも返済能力を確認するための審査は存在します。またリフォームローンは借金でもあるため、利用する際は返済計画や返済時の利子などもきちんと確認し、十分な準備をしてからローン申請をするようにしましょう。リフォームローンの申請方法などは、以下の記事でも詳しく書いています。リフォームローンを検討しているという方は、そちらも合わせてご覧くださいね。

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雨漏り修理はリフォームローンが使える! 急な出費に備えて覚えておきたいローン事情
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まとめ

今回は、天井の雨漏り被害にどんな危険性が隠れているか、また見つけた時の対処法をご紹介をしてきました。いかがだったでしょうか。イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。